『カメレオン気球』は周りの景色に合わせて色を変え、丸っきり姿が見えなくなる不思議な気球です。
ピーブを救え!
凶悪な強盗とそのコピーたちに奪われてしまったねじ巻き都市で、市長のピーブが代表して人質に取られてしまいました。
彼を救うべく、ドラえもんたちは『とうめいペンキ』で姿を消して無事救出し、『カメレオン気球』で脱走を図ります。
大長編のび太のねじ巻き都市冒険記P142:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ところがドラえもんのしっぽだけペンキを塗り忘れてしまい、強盗に見つかり、大変なことになってしまうのです。
保護色になる気球
『カメレオン気球』は周りの景色に見た目が溶け込んで(つまり保護色)、人の目に全く映らなくなります。
それ以外は普通の気球と同じ性能ですが、姿が透明になるだけでも大きな特徴です。
現代機器には弱い
ただし、単に姿が見えなくなるだけで、気球や乗る人はちゃんとそこに存在します。
鉄砲で撃たれれば穴が空きますし、手を伸ばすと触れてしまうのです。
ドラえもんたちのように誤って声を出してしまうと、簡単に存在がバレてしまう危うい道具ともいえるでしょう。
サーモグラフィーなどを使われても一発でバレてしまいますね。
防御力なし
『カメレオン気球』は防御力が皆無に等しく、外部からの攻撃を防御する術がありません。
唯一できることといえば姿を消すことで、攻撃を受ければひとたまりもないのです。
いかに敵にバレないよう姿を消して隠れ続けることができるか、これがキーとなります。
どうしてそこで気球を使ったのか
無事に市長のピーブを救い出したドラえもんたちは、どうして『とうめいペンキ』で姿を消したまま逃げず、わざわざ『カメレオン気球』などに乗ったのでしょうか。
大長編のび太のねじ巻き都市冒険記P141:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
気付かれずに逃げ出せたはずなのですが、それだけが唯一理解に苦しむ点です。