生物の遺伝子情報をもとにしてクローンを培養する『クローン培養基』というひみつ道具を紹介します。
ジャイアンとスネ夫のコピー誕生
ドラえもんのもとに誤って配送されてきた『クローン培養基』。
のび太はジャイアンとスネ夫の髪の毛を入手してドラえもんに内緒でこっそり2人のクローンを培養することにします。
ドラえもん27巻「ジャイアンよい子だねんねしな」P146:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
体の大きな赤ちゃん2人を育てるうち、最初こそ楽しくやっていたもののだんだん苦労が大きくなり、ドラえもんにこっそり打ち明けるのび太。
ところがクローンが間違って培養基の取り消しスイッチを押したため、2人はもとの髪の毛に戻ってしまったのでした。
ドラえもん27巻「ジャイアンよい子だねんねしな」P160:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
お手軽に生物を培養します
遺伝子情報1つがあればそれをもとにクローンを誰でも簡単に作りだしてしまう『クローン培養基』。
遊び半分で使うと大変なことになりますが、貴重な種の保存や繁栄の目的で使うと便利かもしれません。
倫理的に問題のありそうなひみつ道具
生き物を培養する技術はたしかに進歩を続けていますが、倫理問題に発展する恐れがあります。
『クローン培養基』が開発された未来の世界ではその類の問題は解決されていると思われますが、かといって気軽には使いづらいかもしれません。
いざとなれば取り消しスイッチ
万が一の場合に備えて『クローン培養基』には取り消しスイッチがあります。
ドラえもん27巻「ジャイアンよい子だねんねしな」P159:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
これを使うとクローンはもとの遺伝子に戻る効果があり、何らかの問題に発展した緊急措置として利用できます。
ジャイアンとスネ夫のクローンは自らスイッチを押して元の髪の毛に逆行したわけですが、果たして彼らは髪の毛に戻る瞬間にどんな思いだったのでしょうか?
今となっては知る術がないのですが・・・。
使う時は慎重に
同じ遺伝子情報を共有する生き物がこの世に2つ以上存在することになるため、のび太のように人間に対して『クローン培養基』を使用すると大きな問題に発展しそうです。
貴重な生物や植物であればまだしも、使う時はしっかり後先を考えて行動するようにしたいですね。