絵本の世界に入りこむことができる不思議なくつ『絵本入りこみぐつ』の紹介です。
物語の流れを変えてしまわないよう注意が必要です。
おせっかいのドラえもん
「この本(人魚姫)が悲しいからいけないのだ」
ドラえもんはそう言い放つと、絵本入りこみぐつで人魚姫の絵本の中に入りました。
のび太の家に遊びに来た小さい女の子ベソ子に絵本を読み聞かせていたドラえもんは、人魚姫のストーリーにケチをつけます。
絵本に入って自分がストーリーを変えてやろうという考えなのですが、よく考えるとドラえもんもかなり無茶苦茶やってますね。
ドラえもん19巻「しあわせな人魚姫」P58:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
本来は声を失い、王子様との恋も叶わず、悲しく海の泡となって消えていくはずの人魚姫ですが、ドラえもんのおせっかいのおかげで無事に王子様と結婚するハッピーエンドを迎えます。
それはそれで結末が違うと、ベソ子は再び泣き出してしまったのでした。
ドラえもん19巻「しあわせな人魚姫」P60:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ファンタジーの世界
絵本の世界を追体験することができる『絵本入りこみぐつ』。
ドラえもんのようにストーリーの流れを変えてしまうのはもちろんダメで、横から物語を追体験するのが目的なのです。
ドラえもん19巻「しあわせな人魚姫」P57:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
あこがれの童話を主人公と一緒に追っていったり、桃太郎と鬼退治にでかけたりと、子どもの頃に読んだファンタジーの世界を存分に楽しみましょう。
靴は無くさないように
『絵本入りこみぐつ』は左右両方の靴がそろってはじめて絵本に出入りすることができます。
特に絵本から出ようとする時は注意が必要で、靴を無くしてしまうと絵本の世界から出られなくなってしまうのです。
大長編『のび太のドラビアンナイト』では、絵本に入ったしずかちゃんが靴を無くして絵本から出られず、奴隷商人に売られてしまったという悲惨な様子が描かれています。
物語に夢中になって靴を無くさないよう、しっかり注意しておきましょう。