見たものを石にしてしまう恐ろしい『ゴルゴンの首』の紹介。
下手をすると命を落としかねないひみつ道具ですが、かしこく使うと便利な使いみちもあります。
はいまわれ!ゴルゴンの首
居眠りや遅刻によって学校で立たされることが常習化しているのび太は、立たされている間の時間を少しでも楽にする方法はないか頭を悩ませています。
ドラえもんは『ゴルゴンの首』を取り出し、これで足を石にしてしまえばずっと立っていられるよととんでもないことを提案するのです。
ドラえもん20巻「ゴルゴンの首」P56:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
足を石にするとたしかに楽で、これならいくら立たされても疲れないと嬉しくなったのび太は学校に『ゴルゴンの首』を持ち出します。
ところがその帰り、うっかり裏山に『ゴルゴンの首』を落としてしまい、あわや大惨事につながりかねない大失敗をしたのび太。
石になったジャイアンが木の上から落下した拍子に気絶した『ゴルゴンの首』を捕獲したのび太は、一躍みんなのヒーローになったのでした。
ドラえもん20巻「ゴルゴンの首」P64:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ゴルゴン
ゴルゴンとはギリシア神話に登場する醜い女のことで、ゴルゴンの首とは別名メデューサとしても知られています。
相手を石にする恐ろしい力があり、ひみつ道具でもその性能を受け継いでいるのですね。
命を落とす危険あり
『ゴルゴンの首』ににらまれると、人も動物も一瞬のうちに石化してしまい、生命活動がストップしてしまいます。
石をもとに戻すためには箱から出ているヘビの首を引っ張ればいいのですが、それは他の人が近くにいる前提の解除方法です。
もし自分1人しかその場におらず、『ゴルゴンの首』によって石化されてしまうと治す手段がありません。
誰かが石化を解除してくれるまでずっと石のまま。
ドラえもんの数あるひみつ道具の中でも危険度の高い道具といえるでしょう。
脱走すると危険
『ゴルゴンの首』は自力で亀ぐらいのスピードではいまわることができます。
裏山に逃げた『ゴルゴンの首』は近くをゴソゴソ歩き回り、ジャイアンやスネ夫を容赦なく石にしてしまいました。
もしこれが町中で脱走しようものなら、未曾有の大惨事を招いていたことは容易に想像できますね。
ドラえもん20巻「ゴルゴンの首」P58:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
のび太のようにろくな注意もしないまま気軽に持ち運ぶことは厳禁ですね。