『ハメルンチャルメラ』の音色を聴いたら、二度と山から降りられなくなってしまいます。
不用品、いらっしゃい
家に現れたネズミ退治のためドラえもんが取り出したのは『ハメルンチャルメラ』。
この音色を聴いたものはもれなく山に足が向かい、そこから降りられなくなってしまうのです。
ドラえもん41巻「ハメルンチャルメラ」P28:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
のび太は持ち前の商才を活かして粗大ごみを山に送る仕事をスタートするのですが、子どもが吹いた『ハメルンチャルメラ』のせいでのび太が山に行くことになってしまったのでした。
不要なものは全て山へ
『ハメルンチャルメラ』の音色を聴くと、動物でもなんでも山にトコトコ移動しはじめます。
具体的にどこの山か、という説明はありませんが、最寄りの山が適当でしょう。
山奥に到着した後は二度とその場所から移動できなくなるのです。
根本的な解決ではない
動物であればまだ山で生活していける可能性はありますが、粗大ごみは単純に環境破壊の原因です。
たとえどんな山奥であろうと自然を破壊する権利は人間にはなく、のび太の行動は当然批判されるべきです。
ドラえもん41巻「ハメルンチャルメラ」P31:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ドラえもん連載当時は粗大ごみは埋め立てたり好き勝手に廃棄してもあまりうるさく指摘されなかった時代というのは理解しておきましょう。
救済措置あり
一度山に行ってしまったものは基本的にその場所を移動することはできませんが、『ハメルンチャルメラ』を逆さにして吹くことで元いた場所に戻れるようになります。
ただし単体を指定することはできず、『ハメルンチャルメラ』で山に移動したあらゆるものが一斉に戻ることになります。
のび太を家に帰すと同時に大量の粗大ごみ(ネズミ含む)が家までゾロゾロついてくるハメになりました。
このひみつ道具はこの巻で読めます