おへそから注入すると幸せな気分になる『ヘソリンスタンド』。
実はこれ、本当は恐ろしいガスだったのです。
麻薬と同じ、ヘソリンスタンド
学校で先生に叱られ、ジャイアンたちにいじめられ、運動もできないしママからも怒られる。
のび太もさすがに人生に嫌気が指していた時、ドラえもんは『ヘソリンスタンド』を出します。
おへそからヘソリンスタンドのガスを注入すると嫌なことを全て忘れてしまい、痛みを一切感じなくなる効果があります。
ドラえもん25巻「ヘソリンガスでしあわせに」P58:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
世の中天国に見え始めたのび太ですが、これってよく考えると本当は恐ろしいことで、痛みを感じないのは人としてかなり危険な状態なのです。
一種の麻薬と同じ効果なので、本当はドラえもんもこのひみつ道具を出すべきではなかったのです。
あっという間に噂が広まり、子どもたちの間で『ヘソリンスタンド』は大人気に!
ドラえもんは最終手段として物事を大げさに感じるガスを入れ、痛みを持って子どもたちを危機から救うことに成功したのでした。
ドラえもん25巻「ヘソリンガスでしあわせに」P67:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
麻薬の悪の手が広まる前に
『ヘソリンスタンド』は麻薬と同じです。
これさえあれば痛みも苦しみも感じず、効果が切れそうになると次のガスを求めて苦しみ始めます。
ドラえもん25巻「ヘソリンガスでしあわせに」P61:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
これが続くとガスなしでは生きていけなくなるでしょうし、痛みを感じない危険な状態に陥るのです。
体への影響は不明
一般的な麻薬は人の脳を収縮させたり骨をボロボロにするなど悪影響がありますが、『ヘソリンガス』は人体への直接的影響については触れられていません。
痛みを感じなくなる危険性は謳われていますが、そこが唯一の救いといったところでしょうか。
未来の世界でよくこのひみつ道具が販売OKになったものだと驚いてしまいますね。