ひとあおぎするだけでものすごい強風を生み出す『強力うちわ風神』。
風でものを吹き飛ばすだけでなく、2本のうちわを上手に使って空を飛ぶことも可能です。
新スポーツ誕生!
涼を取るためにドラえもんが出した『強力うちわ風神』。
扱い方が難しく、非常に強力な風を生み出すことができます。
ドラえもん13巻「風神さわぎ」P154:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
強くあおぎすぎて体が吹き飛んでしまったのび太は、いつもの天才的なひらめきが冴え、強力うちわ風神を2本使ってバランスを取りながら空を飛ぶスポーツ『バタバタヒラヒラ』を考案します。
ドラえもん13巻「風神さわぎ」P155:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
面白さにひかれて集まってきた友だちに風神を渡して新スポーツを楽しんでいたところ、だんだん空のマナーが悪くなり、結局うちわは回収されることになったのです。
ところが突然のネズミの登場に驚いたドラえもんが強力うちわ風神をぶん回し、周囲は大混乱!というドタバタのオチを迎えるのでした。
ドラえもん13巻「風神さわぎ」P159:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
バタバタヒラヒラ
ゆくゆくはオリンピック競技に登りつめることを夢見て、ドラえもんとのび太は必死に新スポーツ『バタバタヒラヒラ』の練習に取り組みます。
両手に強力うちわ風神を持ち、左右をバランスよくあおぐことで体が宙に浮かびます。
上昇気流を利用したり、片方のうちわだけを動かして器用に進路を変更するなど、バタバタヒラヒラにはまだまだ発展の余地が見られますね。
安全対策がいそがれる
注意点として、手に持ったうちわが落下しないよう安全ヒモなどで固定することです。
コミックを見る限り、ドラえもんたちは安全対策をしないままバタバタヒラヒラで遊んでいるように見えます。
ドラえもん13巻「風神さわぎ」P158:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ドラえもんが近くにいるので、もし落下した場合でもタケコプターで助けに来るという安心感があるのかもしれませんが、安全以上に大切なことはないため、しっかり対策しておきましょう。
発想力の源はのび太
のび太はドラえもんのひみつ道具を使い、あらゆる新しいことを生み出そうとします。
勉強ができないとみんなからバカにされがちなのび太ですが、彼の持ち前の発想力と柔軟な思考はだれよりもすぐれているんですね。
最初こそ強力うちわ風神の威力で吹き飛んでしまったのび太ですが、その失敗を糧にして新しいスポーツを考案したのです。
転んでもただで起きないのび太は、やはり将来は自分で会社を興すなどの野心に満ちた少年だといえるでしょう。