空を自由に飛びたいな!
こんな夢を叶えてくれるのは『タケコプター』が一番有名ですが、それ以外でも空を飛ぶひみつ道具は存在します。
今回はそんな『ふわふわぐすり』を紹介しますね。
空気よりも軽くなる
ふわふわぐすりを1錠のむと、身体の中にガスが発生して空気よりも軽くなり、身体がふわふわしてきます。
その状態で手をバタバタ羽ばたかせることによって揚力が生まれ、身体が宙に浮かぶというわけです。
ドラえもん11巻「雲の中の散歩」P36:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ただし、ふわふわぐすりを飲みすぎてしまうとガスが大量に発生して身体の制御がきかなくなり、ものすごいスピードで空に向かって飛んでいってしまう事態になります。
ドラえもん11巻「雲の中の散歩」P40:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
くすりの効果が切れるまで、風船のように紐でつないでおくのが一番安全な策とされています。
鳥のように空を飛ぶ
鳥は自分の体とほとんど同じ大きさの羽を使って空を自由に飛びます。
人間がそれよりも大きな羽を手にもってバタバタしても空を飛べないのは、自分の身体を浮かべるための揚力を発生させるだけの十分な筋力がないためです。
ふわふわぐすりを使って身体を軽くすることで、鳥のように羽ばたくだけで浮かび上がることができるのですね。
慣れてくれば上昇気流に乗ってどこまでも高く上がることもでき、くすりを飲んだ人同士で雲の中で遊ぶという夢のような状況にもなります。
ドラえもん11巻「雲の中の散歩」P38:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
安全性に問題あり
ふわふわぐすりを使っている途中でくすりの効果が切れてしまうと非常に危険です。
重たくなった身体は真っ逆さまに地面に向かって落下し始めるため、高い場所に浮かんでいると命の危機に繋がるでしょう。
ストーリーの中では安全性について語られるシーンがありませんが、これは何よりも先に考えておくべき点です。
もちろん、いざ何か起こったらドラえもんが助けてくれるという考え(甘えともいう)があるからこそ、のび太たちは何も心配することなく自由に空で遊べていると思われます。
ジャイアンのようにくすりを誤って大量に摂取してコントロールが効かなくなる人もかならず出てくるわけで、あらゆるリスクを考えた上で道具を使わなくてはいけませんね。
身体の中にガスってどういう状況?
ガスが充満することで身体が軽くなるという説明がありますが、口から飲んだガスの行き先は胃、大腸、小腸なので、ガスで満たされるのはこの3つの臓器なのでしょうか?
それとも未来の科学技術の発展のおかげで、臓器から滲み出た特殊なガスが血管の中や、もしくは骨の中にまで入り込んで身体を軽くしているのでしょうか?
胃が膨らめば異常な満腹感を感じるでしょうし、腸が膨らめばお腹が痛くて遊ぶどころではありません。
のび太も友達も、特に身体の異常を訴えているシーンは見られず、本人の気付かないところでガスによる恩恵を受けているんでしょうね。