『かげとりもち』は『かげきりばさみ』で切り離した影を捕まえるためのひみつ道具です。
意思を持った影は動きがすばしっこく、とても人間に捕まえられるものではありません。
そんな時に役立つのがこの道具というわけです。
かげきりばさみの詳細はこちらをどうぞ。
のび太の大失敗!自分の影を放置
パパから庭の草むしりを言いつけられたのび太は、ドラえもんのひみつ道具『かげきりばさみ』を使い、自分の影を切り取り、影に草むしりを命令します。
でも、さすがのび太。草むしりが終わった後にお使いを指示し、影を放置してしまったのです。
ドラえもんからは「影は30分だけ使っていいよ」と言われていたにもかかわらず、すっかり頭から抜け落ちてたんですね。
30分以上すると影はだんだん自分の意識を持ち始め、本人と入れ替わろうとし始めます。
言葉もしゃべるようになり、逃げ回り、ずる賢く時間の経過を待つ厄介な存在になってしまいました。
強力な粘着力
逃げる影を捕まえるためにドラえもんが出したひみつ道具が『かげとりもち』です。
のび太に誤ってくっついてしまったかげとりもちは、その強力な粘着力でのび太を振り回し、それに気付かないドラえもんのせいで家の中がめちゃくちゃになってしまいました。
ブンブン振り回しても人の頭から離れないほど強い粘着性、さすが二十二世の道具です。
見た目は普通のとりもち
このひみつ道具、見た目はごく一般的なとりもちの姿をしています。
でも実態のない影を捕まえることができるということは、当然ながら普通のとりもちとはわけが違います。
ところがよく考えてみると、かげとりもちは人間ののび太(実体あり)にくっつき、影ののび太(実体なし)にもくっつきます。
実体のあるもの、ないもの、両方を捕まえることができるかげとりもちは、やはり不思議な存在といえるでしょう。
使い道は影を捕まえるだけか?
ドラえもんのシリーズでかげとりもちが登場するのは残念ながらこの1回のみ。
果たして使いみちは影を捕まえるだけなんでしょうか?
特徴なのはなんといっても強力な粘着性の物質です。
それを上手に使えば他の道もあるんじゃないでしょうか。
- 犯人を捕まえる道具
- 子どもの遊び道具
- いや〜な害虫を捕まえる道具
犯人を捕まえる道具
かげとりもちを小型化し、鉄砲のような道具から発射するようにすれば、逃げる犯人を捕まえるための便利な道具に変身するでしょう。
子どもの遊び道具
粘着性を少し弱めることで、子どもが投げてくっつけて遊べるおもちゃとして使えるんじゃないでしょうか。
いや〜な害虫を捕まえる道具
これは現代でも販売されていますね。蚊やハエを寄せ付ける成分でおびきよせ、ネバネバの粘着物質でくっつけてしまうやつです。
未来の世界だと、これの強力版が開発されているかもしれません。
かげきりばさみとセットで持っておきたい
『かげきりばさみ』と『かげとりもち』は必ずセットにして持っておきたいひみつ道具です。
これが揃わないのであれば、かげきりばさみは使うべきじゃありません。
影を作り出してうっかり30分を越えてしまうと、のび太のような危険な目に合ってしまうのですから・・・。