カゼうつし機

風邪をひいた人が糸電話の要領でコップに咳込むと、相手に自分の風邪をそっくりそのままうつしてしまうひみつ道具が『カゼうつし機』です。

風邪をうつされる人はたまったものじゃありませんが、中には風邪をひきたくてたまらない人もいるはずです。

体調不良時の救世主

大切な試験の日、パーティーの日、旅行の日など、大事なイベントの時に風邪をひいて体調不良をなげく人は少なくありません。

そんな時に活躍するのが『カゼうつし機』です。

自分の風邪を他人にうつしてしまうと、自分はケロリと回復し、相手はゾクゾク寒気が走りはじめます。

風邪そのものを退治して治すのではなく、誰かに移動させてしまうという斬新な手法ですね。

コップの矢印に従う

カゼうつし機の両端にはコップがあり、コップには矢印の模様が描かれてます。

風邪をひいている人から相手に矢印が向くようコップの取り違いに注意し、咳を吹き込めばオッケーです。

カゼをひきたい人はいるのか?

風邪をひくと、体の関節が痛くなり、寒気が走り、熱が上がって寝込んでしまいます。

そんな苦しい状況を引き受けてくれる珍しい人なんているのでしょうか?

例えば次のようなケースが考えられます。

好きな看護師さんがいる場合

これはコミックに登場したストーリーですね。

好きな看護師さんがいて風邪を口実に病院に行きたいけど、体が頑丈すぎるため風邪を引けない人に喜ばれます。

カゼうつし機
裸で出歩くのは犯罪です

ドラえもん2巻「このかぜうつします」P153:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

予防接種を回避する場合

ワクチン接種をする場合、風邪をひいていると注射ができません。

注射嫌いの人は風邪をひきたくてたまらないでしょう。

学校、会社を休みたい場合

風邪を理由に学校や会社を休みたい人、大勢いるんじゃないでしょうか。

カゼうつし機の上手な使い方

カゼの症状を他人に移せることを利用し、賢く上手に使う方法を紹介します。

例えば友だちやカップルで旅行中、誰かが風邪を引いてしまったとします。

せっかくの楽しい気分なのに・・・そんな時にカゼうつし機をつかいましょう。

時間を決め、風邪の症状をかわりばんこに引き受けて、痛みをわかちあう作戦です。

別の例としては、子どもや赤ちゃんが風邪を引いてしまったケース。

苦しむ我が子を見て放っておける親はいません。

子どもの風邪を自分が引き受け、子どもは元気に外で遊んでもらう!

こういう使い方もありますね。

苦しい時こそ人の本性が出る

人はだれでも、自分が苦しい時に素の本性があらわれます。

コミックではのび太の風邪をジャイアンに移して苦しめてやろうと計画していましたが、体調が悪いのび太を見たジャイアンは心からのび太を心配し、薬を紹介しようとしました。

ひみつ道具のカゼうつし機
本当は心優しいジャイアン

ドラえもん2巻「このかぜうつします」P152:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

いつもはいじめっ子のジャイアンの優しさに触れたのび太は、ジャイアンに風邪をうつすのを止めてしまいました。

大長編では男気あふれるジャイアンとして描かれていますが、コミックでも時々男らしさを発揮しますね。

うつすよりも治療しよう

ドラえもんが持つひみつ道具には『お医者さんカバン』というなんとも便利な道具があります。

これを使えば体の悪いところがたちどころに治ってしまうスグレものです。

カゼを誰かに移して迷惑をかけるより、こういうひみつ道具を使って一発で治してしまうのがベストではないでしょうか。

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