しあわせカイロ

『しあわせカイロ』を温めて身につけておくと、あらゆる出来事を楽しく愉快にハッピーな気持ちで受け入れることができます。

痛みや不幸を感じないのび太

いつも怒られていじめられて何ひとつ楽しいことがないのび太。

やる気を無くしているのび太を見たドラえもんは『しあわせカイロ』でのび太の気持ちを明るくしようとします。

しあわせカイロ
幸せなのはいいことか?

藤子F不二雄大全集ドラえもん3巻「しあわせカイロでにっこにこ」P383:小学館

ところが効果が極端に強く、悪口を言われても殴られてもニコニコし続けるのび太を見てドラえもんは後悔するのです。

『しあわせカイロ』を取り上げた後もニコニコを続けており、何が正解だったのかわからなくなってしまったのでした。

一時的な幸せを

『しあわせカイロ』のスイッチを入れて暖かくした状態で身につけると、あらゆる出来事を幸せな気持ちで受け入れることができるようになります。

痛みを痛みと感じない幸せ人間に変身するのですが、周りからみるとずっとニコニコを崩さない人を見て、ある意味恐怖を感じるかもしれません。

実は危険なひみつ道具

何をされてもどんなに悲しく辛いことがあっても笑っていられるのは、一見すると幸せなように感じます。

でもメンタルや体の痛みは危険信号を発しているわけで、痛みを感じることは実は大切なこと。

それを強制的に感じなくさせるので、自分が知らないうちにとんでもないダメージが蓄積されていることも考えられるのです。

ヘソリンスタンドと同質か

コミック25巻では『ヘソリンスタンド』が登場し、まるで麻薬のような依存性と後遺症からドラえもんは強く使用を禁止しました。

『しあわせカイロ』も考えようによってはそれに非常に似ていますね。

気軽に使うには恐ろしすぎるひみつ道具なのです。

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