手に塗って『バン!』というと、指の先から圧縮した空気を1発撃つことができる空気ピストルの液体バージョン。
コミックではこれを使い、拳銃王コンテストが開催されました。
のび太の特技『射撃』
のび太の隠れた才能の1つに射撃があります。
狙った獲物は百発百中。絶対に外しません。
ドラえもん12巻「けん銃王コンテスト」P128:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ドラえもんものび太の才能をべた褒めで、のび太自身ももしガンマンとして生まれていれば歴史に名を残せたと自信を持っていう始末。
ドラえもんが出した『空気ピストルの薬』を見て、のび太のいつものひらめきが冴えます。
そう、友だちを誘って街で拳銃王コンテストを開催しようというのです。
拳銃王コンテスト
指に空気ピストルの薬を1滴ずつ使い、1人の持ち玉は10発。
街を歩き周り、出会った人同士で決闘し、最後まで残っていた人が拳銃王です。
男はこういうの大好きですよね!
あのジャイアンですら幼い頃から憧れていたというくらいですし、小学生の心を鷲掴みにしたことでしょう。
のび太は持ち前の射撃の腕前を存分に発揮して最後まで勝ち抜き、最後は機転をきかせてジャイアンを倒すと、見事初代の拳銃王になったのでした。
ドラえもん12巻「けん銃王コンテスト」P136:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
のび太の余裕
得意の射撃が存分に活かせる機会なので、のび太は余裕たっぷり。
この決闘シーンを御覧ください。
ドラえもん12巻「けん銃王コンテスト」P132:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
友だち(はる夫)は必死にのび太を狙って1発も当たりませんが、のび太は片手を腰に置いたまま、親指の狙いで余裕でヒットさせています。
「狙いは正確にね」なんてアドバイスを残す余裕も見せており、後ろから2人がかりで狙われた時も機転をきかせて返り討ちにしました。
ドラえもん12巻「けん銃王コンテスト」P133:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
絶対に人気のでるやつ
これ、もし本当に実現化されると社会現象を巻き起こすほどのブームになると予想されます。
子どもを中心にのび太のように拳銃王コンテストが開催されることは間違いなく、そこに目を付けた大人もサバイバルゲームに導入するでしょう。
もっと改良が進むと、BB弾1発ずつに空気ピストルの効果を付与し、実践さながらのゲームとして遊べそうです。
当たっても相手を気絶させるだけなので、警察の銃などにも積極的に取り入れられそうですね。
ワクワクを創造するのび太
空気ピストルの薬を出したのはドラえもんでしたが、そこから拳銃王コンテストに発展させたのはのび太のアイディアです。
やはりのび太は人とは違う思考回路を持っているようです。
工夫を加えてドラえもんの道具をさらに効果的に使う一種の才能といえるでしょう。
それが裏目にでることももちろんありますが、そういう失敗の積み重ねがのび太の好奇心の素になっているのも事実。
やっぱりドラえもんの登場のおかげで、のび太はしっかり成長できているようですね。