音を缶詰めに閉じ込めてしまうおもしろいコンセプトの『吸音機』というひみつ道具を紹介します。
音を収集している間は無音状態になるため、騒音を吸い取って作業に集中する環境作りにも使えますね。
商魂たくましいのび太
近所のステレオの音がうるさすぎて困っている野比家。
ドラえもんが出した『吸音機』は騒音を吸い取って缶詰めにしてしまうおもしろい機能があります。
これに目を付けたのは商魂たくましいのび太。
音がうるさくて昼寝ができないパパにつけこみ、まんまとお小遣いをもらうことに成功します。
ドラえもん15巻「騒音公害をカンヅメにしちゃえ」P160:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
自分の親でさえ容赦なしにお金を請求するとは、のび太は末恐ろしい子どもですね。
マンガに夢中になり、騒音を閉じ込めた缶詰めを缶ジュースと間違って飲んだのび太は歩く騒音に早変わり!
ドラえもん15巻「騒音公害をカンヅメにしちゃえ」P161:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
家族からみっちり叱られてしまったのでした。
音を吸い取る
吸音機のすごいところは、音を録音するのではなく完全に吸い取ってしまうことです。
吸い取った音は無音になるため、うるさい騒音を吸い取ることで完全な無音状態を作り出すことができるのです。
ドラえもん15巻「騒音公害をカンヅメにしちゃえ」P156:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
現代にも録音する機械はたくさん存在しますが、吸い取っている間の音が完全に無くなるなんてことはありません。
未来の世界には音を完全にコントロールする技術が確立されているのですね!
特定の音だけを吸収する
吸音機を使っている間、周辺の音が全て吸い込まれるわけではありません。
のび太が吸音機でステレオの騒音を吸い取っているにも関わらず、のび太とパパの会話はきちんと成立しているのです。
ドラえもん15巻「騒音公害をカンヅメにしちゃえ」P157:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
吸音機が全ての音を吸い取る仕様であれば、この会話が聞こえるはずがないのです。
おそらく吸音機は特定の音の波長や、一定以上のボリュームの音にのみ反応して音を吸い取る機能が備え付けられているものと考えられます。
コレクションには不向きかも?
吸音機で様々な音を集めてコレクションできるかも?と思いましたが、缶を一度開けると音が逃げてしまうことを考えるとあまりおすすめはできません。
保管場所ばかり取られてしまうことになるため、一時的に無音状態を作る目的にのみ使うのがよさそうです。
廃棄に困る音
収集した騒音を処分する時は注意が必要です。
一気にまとめて缶を開けてしまうと、日常生活に支障がでるレベルの騒音が一気に拡散されることになるため、周囲に迷惑をかけてしまいますね。
防音室の中で開封するなどの工夫が必要です。