物に吹きかけると意思を持って喋りはじめる不思議な薬『モノモース』を紹介します。
なんでもかんでも使いすぎると、うるさくて生活に支障が出るかもしれません。
のび太 VS 身の回りのもの
部屋が散らかっているため無くし物をしやすいのび太。
そんな様子を見たドラえもんが『モノモース』を取り出します。
これを物に吹きかけると、物が自らの意思を持って話しはじめるという不思議な効果があります。
ドラえもん16巻「モノモース」P107:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
見失っても声をかけるだけで「ここにいるよ」と教えてくれるので始めのうちは重宝していたのび太だったのですが、物たちはだんだんのび太の悪口をいい始めるのです。
ドラえもん16巻「モノモース」P110:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
しずかちゃんに会うためこっそり家を抜け出そうとしたのび太の行動を監視する物たち。
本やかばん、シャツやズボンなどあらゆるものがのび太の行動を全て喋りまくり、それらの言葉から逃げるかのようにのび太も複を脱ぎ始めます。
最後にはスッポンポンの状態で家の外に飛び出し、あきれたしずかちゃんが帰ってしまうという残念なオチを迎えるのでした。
ドラえもん16巻「モノモース」P111:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
話し相手にはちょうどいい?
部屋に一人でいる時、モノモースを使うとちょうどいい話し相手ができます。
モノモースを吹きかけた物は意思を持って自ら話し始めるため、人と会話することもできます。
とはいうものの、モノモースの使いすぎには注意が必要です。
のび太のようにあらゆるものにモノモースを使うと、うるさくて生活どころではなくなるからです。
ドラえもん16巻「モノモース」P111:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
普段からよく使っている大切なものに限定してモノモースを使うといいでしょう。
物は私たちを監視している
あらゆる物に囲まれて生活する人間は、逆にいうと物に監視される生活を送っているともいえます。
パソコン、スマートフォン、本、かばん、服、机、イスなど、もしこれら全てが意思を持つとどうなるでしょうか。
のび太のように事あるごとに物が行動を指摘し、ゆっくり休むことさえできなくなるかもしれません。
物の監視下におかれた生活は窮屈ですよね。
監視されているという感覚は捨て、余計なことを考えないで気ままに暮らしたいものです。