一度はくと最低10kmは走らされてしまう『ムリヤリトレパン』。
本人が走りたくなくても強制的にマラソンをしなければならない状況がやってくるのです。
地獄を味わうのび太のパパ
健康管理のため、パパにマラソンして欲しいと考えるのび太。
ドラえもんは『ムリヤリトレパン』をパパに履かせます。
ドラえもん17巻「ムリヤリトレパン」P53:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
パパは大のマラソン嫌いなのですが、トレパンを履いた途端に走り出さずにはいられない数々の現象が起こります。
- 犬に追いかけられる
- ハチに追いかけられる
- 車にひかれそうになる
など、ムリヤリトレパンが引き寄せるイベントは、とことんパパを走らせるものばかり。
ドラえもんがいうには最低10kmは走らないとトレパンは許してくれないようです。
トレパンを脱ぎ捨てたパパでしたが、こんな目にあわせたのび太を追いかけ回すことになり、トレパンを脱いだあとでも走ることになったのでした。
ドラえもん17巻「ムリヤリトレパン」P57:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
強制執行能力がすごい
どんな人でも無理やり走るシチュエーションをつくる『ムリヤリトレパン』。
その大半は、走らないと自分に危害が及ぶ状況がほとんどです。
命がけで逃げ回るうちに10km走っていたというのがムリヤリトレパンのやり方なので、どんなことをしてでも健康維持に貢献したいという開発者の執念が見えますね。
ドラえもん17巻「ムリヤリトレパン」P54:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
トレパンを無視し、例え自分が怪我をしてもいいので絶対に走らないという逆の執念が鍛えられるかもしれません。
似たひみつ道具
『くろうみそ』を食べると、色々と困難な状況が自分に降り掛かってきます。
実はこの時ものび太のパパが実験台のように使われた経緯があり、ひどい目に合ったのです。
のび太のパパは見かけによらず芯がしっかりしており、多少困難な状況でも自ら進んで受け入れる人間です。
『ムリヤリトレパン』も『くろうみそ』も、のび太のパパにとっては大歓迎の効果だったと言い換えることもできますね。