頭にイメージを浮かべるだけでどんどん絵を描くことができる不思議な紙『念画紙』です。
漫画家の人が使えばさくさく仕事が進むことでしょう。
宇宙のおつかい?宇宙のちり紙交換?
友達と共同で漫画雑誌を作ることにしたのび太。
ところがSFを担当したはずなので絵が下手くそなのび太は作品を提出することをためらいます。
ドラえもん25巻「カンヅメカンでまんがを」P90:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
そこでドラえもんは『念画紙』を取り出し、絵が下手なのび太でも想像力を使って漫画を描くよう指導します。
頭の中のイメージが絵となって現れる『念画紙』は、慣れてくるとサクサク漫画を描くことも可能。
『カンヅメカン』や『マンガ原作集』などを駆使した結果、なぜか正義の主人公が最後は悪役に転換してしまう不思議なストーリーが出来上がったのでした。
ドラえもん25巻「カンヅメカンでまんがを」P95:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
デリケートな念画紙は静かな場所で使おう
『念画紙』はデリケートな紙なので頭の中のイメージがすっかり伝わってしまいます。
漫画を描くときは静かで集中できる部屋を選ばないと、騒音が邪魔になってしまいます。
想像力がすべて
豊かな想像力がものをいう『念画紙』は、きっとのび太が得意とする分野です。
のび太は普段からドラえもんのひみつ道具を変わった使い方をすることで知られていて、特にお金儲けにつなげることを得意としています。
人が思いつかない突飛なアイディアは、のび太の湧き出る想像力がそうさせるのでしょう。
のび太が『念画紙』で描く漫画のストーリーをぜひ読みたいものです。
漫画に限らない
『念画紙』は漫画にだけ使うわけではなく、模写や想像画などあらゆる絵に使うことができます。
ドラえもん25巻「カンヅメカンでまんがを」P91:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
似顔絵を描くサービスに使えばそっくりな絵が完成するでしょうし、視点を変えて動物の頭の中を映し出したり、犯罪にあった時の犯人の顔を思い出しながら『念画紙』に記録するなど、様々な用途が出てきますね。
よからぬことを企てていると全て『念画紙』に出てきてしまうので注意が必要ですね。