やらかしていることが多い割には不思議と人に嫌われない、どこか憎めない人っていますよね。
そんな憎めない人の言動や外見は生まれつきの才能による所も大きいのですが、今回はその憎めない人に誰でもなれてしまうひみつ道具『ニクメナイン』の紹介です。
ニクメナインとは
ニクメナインは袋に入った錠剤で、これを飲むと誰からも怒られたり嫌われたりしなくなる、いわゆる憎めない人になることができます。
効果が持続する間は本当に何をしても怒られずに許されてしまいます。
しかし薬なので効き目には限りがあり、効果を持続させたいのであれば服用し続けなければいけません。
正確な効果の時間は不明ですが、のび太は短時間で3回ほど服用しているので、効き目がある時間はあまり長くはないものだと思われます。
本編での使われ方
ジャイアンを同じように突き飛ばしても、憎めないタイプの友達は許され、のび太は殴られてしまいます。
これを不公平と感じたのび太はいつものようにドラえもんに助けを求めます。
「それは人柄によるものだよ」とドラえもんが諭しながらも出してくれたのが『ニクメナイン』です。
のび太が1錠つかい、まずドラえもんで試してみます。
ビックリ箱でドラえもんを驚かせますが、ドラえもんは怒る事ができません。
ママはどうかと、汚れたシャツをママに見せてものび太を許してしまいます。
この効果に調子をよくしたのび太、しまいにはジャイアンにわざとひどいイタズラをしますが、それでも許されるのです。
ドラえもん8巻「ニクメナイン」P90:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
自分は何をしても怒られないので、悪いことをした人の謝罪代行を引き受けるとまで言い始めるのび太でした。
やっぱり大事なのは普段の人柄
憎めなさは生まれつきの才能とはいいましたが、何をやってもいいというわけではありません。
シャレにならない事をわざとやれば、やはり怒られたり嫌われてしまうのです。
憎めない人というのは普段から人に優しかったり気を使ったりなど、他人からの信頼を築き上げています。
それを継続させる立ち回りが上手いという才能を持ち合わせた人が多いんですよね。
まさにドラえもんのいう通り普段の人柄がものをいうわけです。
今回ののび太は、冒頭からして明らかにわざとジャイアンに嫌がらせをしているので、殴られてしまうのも仕方ないといったところです。
新しい関係をつくる時は要注意
『ニクメナイン』の使い道として一番に挙げられるのは、やはりケンカなどの仲裁でしょう。
これから仲良くなって新しい関係を築きたい人に使うのもアリかもしれません。
しかしニクメナインの効き目がそれほど長くないため、一旦は仲良くなれるものの、その状態を続けたいのであれば、自分自身の努力が必要となってきます。
似たようなひみつ道具
『ニクメナイン』に似た道具で挙げられるのは、コミック4巻で登場する『友情カプセル』があります。
相手にカプセルを張り付けて、コントローラーで操作をする事で、相手と疑似的な友情を作ることができます。
コントロールしている間はなんでもいう事を聞いてくれる大親友ですが、あくまで機械によって作られた偽物の友情ですから、コントローラーの支配が無くなると元に戻ってしまいます。