ロボットのもと

あらゆるものをロボットにできる「ロボットのもと」。雪だるまに使えば動く雪だるまロボットが完成し、命令に従って働いてくれる便利な道具です。専用の素材が必要なわけではなく、身近にあるものをそのままロボット化できる手軽さが魅力です。ただし壊れたものを使うと凶暴なロボットが誕生してしまうという危険な特性もあり、扱いには慎重さが求められます。コミックプラス6巻「ロボット雪だるま」として収録されたこのエピソードは、冬ならではの道具の使い方が楽しい一編です。

動くのび太の雪だるま

雪だるまを作りたいのび太ですが、寒さが苦手なドラえもんはこたつから出ようとしません。ロボットのもとを借りたのび太は、小さな雪だるまをロボットにし、一緒に巨大雪だるまを作ることに成功します。

ロボットのもと
小さい雪だるまはかわいい

ドラえもんプラス6巻「ロボット雪だるま」P121:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

大きな雪だるまも動かそうと、壊れたロボットのもとを使ってしまったことで凶暴な性格になってしまった雪だるま。最後はこたつの熱で溶けてしまったのでした。

このお話は「ロボット雪だるま」というタイトルでコミックプラス6巻に収録されています。雪や寒さを題材にしたドラえもんのエピソードは多く、同じく雪に関係する雪をふらせる機械雪だるま手ぶくろとも雰囲気が重なります。冬のエピソードはのび太とドラえもんの関係が微笑ましく描かれることが多く、このエピソードもその典型といえます。

お手伝い雪だるまの誕生

雪だるまの中にロボットのもとを入れると命令に忠実なお手伝い雪だるまが誕生します。

人の言葉を理解し、簡単な道具を使う程度の知能がありますが、体は雪なので熱が弱点です。雪という素材の特性をそのまま持っているところが面白く、強力なロボットではあるものの、熱に弱いという明確な弱点があるため扱いやすい面もあります。

ロボットのもとによってロボット化されたものは、対象の物質の特性をそのまま持ちながら命令を実行できるようになると考えられます。雪だるまであれば雪の硬さや重さで力仕事ができ、一方で熱で溶けるという弱点も保持したままです。使う対象によって得られるロボットの特性が変わるという点で、応用範囲の広い道具といえます。

壊れたものは使わないこと

もしロボットのもとが故障しているなら、それは速やかに廃棄処分することをおすすめします。

壊れたまま使ってしまうと主人の言うことを全く聞かず、暴れっぽい性格になってしまうのです。

あくまでも雪だるまなので熱を加えれば溶け、簡単に回収できるのですが。

ロボットのもと
ドラえもんに似せた凶暴雪だるま

ドラえもんプラス6巻「ロボット雪だるま」P124:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

壊れたロボットのもとを使ったために暴走した雪だるまは、のび太の町を荒らしまわります。この場面での雪だるまの顔がドラえもんに似せて作られているのが印象的で、凶暴化したドラえもん似の雪だるまというシュールな絵面が笑いを誘います。

ロボット系の道具の中でも、「素材を問わずロボットにできる」という汎用性の高さがロボットのもとの魅力です。ロボッターのようにあらゆるものをロボットにする道具とコンセプトは似ていますが、ロボットのもとは直接素材の中に仕込む形式です。ロボッターは道具自体が変換装置として機能するのに対し、ロボットのもとはいわば「ロボットの魂」を対象物に注入するイメージです。

使う素材によって特徴が変わる

ロボットのもとを使ってロボット化する素材によって、できあがるロボットの特性は大きく変わります。雪だるまなら寒い環境で力仕事が得意ですが熱に弱く、木なら火に弱く、金属なら磁力に影響を受けやすくなるでしょう。逆に水に強い素材でロボットを作れば水場での作業に活躍できます。

どんな素材をロボット化するかを考えるだけで、用途に合わせた様々な応用が考えられます。冬なら雪、夏なら土や砂など、季節や環境に合わせた素材選びが重要です。

ロボットにする機械インスタントロボットなど、同じ「物をロボット化する」系統の道具はひみつ道具の中でも一定の人気ジャンルを形成しています。また、コピーロボットのように自分自身をロボット化するという方向性の道具もあり、それぞれ用途がまったく異なるのが面白いところです。

雪だるまというロボット素材の面白さ

今回ののび太が選んだ雪だるまという素材は、ロボット化する対象としてなかなか合理的な選択といえます。冬の屋外での作業ならば、熱への弱さはそれほど問題になりません。雪を集めて形にしやすく、大きなロボットを作る素材としても調達しやすいという利点があります。

ただし屋内作業や温かい場所での使用には全く不向きです。のび太が最初に小さな雪だるまロボットを作り、その力を借りて大きな雪だるまを作るという段取りは、なかなか賢い発想です。小さなロボットでも協力者がいれば大きな仕事ができるという教訓にもなっています。

この発想を応用すれば、夏には砂で砂ロボットを作り砂浜の作業を任せたり、粘土でロボットを作って細かい工作を手伝わせたりと、様々な使い方が考えられます。素材によっては水の中で働けるロボットや、高温環境に耐えられるロボットを作ることも可能でしょう。ロボットのもとという一つの道具から広がるアイデアの幅は非常に大きいといえます。

ロボット道具の選び方

ひみつ道具の中で「ロボット系」は特に種類が多いカテゴリーのひとつです。どの道具を選ぶかは、目的や予算、使用する素材によって変わってきます。

一時的な用途であればロボットのもとが手頃です。恒久的に使えるロボットが欲しいならロボッターやロボットのおにのような専用道具の方が適しています。特定の作業に特化したロボットが必要ならもちつきロボットのような用途特化型を選ぶのが効率的です。

ロボット道具を選ぶ際のポイントは、使用頻度・使用場所・必要な能力の3点です。ロボットのもとはこれら全てにおいて柔軟性があり、特に「とりあえず試してみたい」という場面に最適な道具といえます。壊れたものを使わないという注意点さえ守れば、非常に安全で使いやすい道具です。

冬の道具としての活躍

ロボットのもとは雪だるまとの相性が特に良い道具です。冬の季節限定ではありますが、雪が積もればいくらでも素材が手に入るという利点があります。雪だるまロボットは雪掃きや雪運びなど、冬の屋外作業全般に活躍できます。

また、雪だるまは子供たちが普段から作り慣れているため、ロボット化する際の素材作りも楽しい体験になります。のび太が最初に小さな雪だるまを作ってロボット化したように、まず小型モデルで試してから大型のロボットに挑戦するというアプローチは理にかなっています。

さらに、雪だるまロボットが活躍できる時間は気温次第で変わります。寒い日であれば長時間使えますが、気温が上がれば徐々に溶けてしまいます。作業効率を最大化するためには、気温が低い時間帯に集中して作業させることが重要です。そういった管理も含めて、ロボットのもとを使いこなすには工夫が必要です。

ロボッターもあります

あらゆるものをロボットにするロボッターがコミック19巻に登場しました。

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実はこちらのほうが汎用性が高く、人が横柄な態度を取らない限り従順な性格になるので使いやすいのです。

用途が限られるロボットのもとのほうがおそらく価格も安いと思われます。

ロボットをお手軽に作りたい時は予算と相談しながら使い分けてみるといいでしょう。ロボットのもとは雪だるまやぬいぐるみなど、普段は動かない物を一時的にロボット化したい場面に特に適しています。長期間使用するならロボッターや専用のロボット道具を選び、お試し感覚で動かしてみたいならロボットのもとという使い分けが現実的です。

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