自分の周りの時間が3倍早く進むようになる『三分の一時間ペタンコ』。
時間を早く経過させたい時に効果的なひみつ道具です。
時間にほんろうされるのび太
短いお正月を長く楽しみたいと思ったのび太が『三倍時間ペタンコ』を使ったところ逆に時間を持て余すハメに。
『アクションカルタ』『メリーゴーラウンドゴマ』『たこのり』『雲かためガス』など様々なひみつ道具で時間を潰しますが、それでも長すぎる自由時間を使い切ることができません。
ドラえもん23巻「長い長いお正月」P168:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
そこでドラえもんは『三分の一時間ペタンコ』という、今までの効果とは真逆になる道具を使います。
のび太の周りの時間が3倍早く進むようになるため、あっという間に1日が終わってしまうのです。
ようやく時間の呪縛から開放されたように見えたのび太ですが、来年のお正月が早く来るようさらに『三分の一時間ペタンコ』を要望するのでした。
ドラえもん23巻「長い長いお正月」P169:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
あまり実用的ではないひみつ道具
『三分の一時間ペタンコ』は周囲の時間が早く経過するので、要するに他の人から見て自分は作業が遅い、ノロノロしている、行動がゆっくりすぎると思われてしまいます。
ドラえもん23巻「長い長いお正月」P169:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
自分がゆっくり動いてメリットになる機会はそうそうあるものではなく、迷惑をかけるだけのような気もしますね。
『三分の一時間ペタンコ』を使っている本人からすれば嫌な時間があっという間にすぎるので、それだけが取り柄なのかもしれません。
貼りすぎるな、危険?
のび太は複数の『三分の一時間ペタンコ』を貼るよう希望していますが、これをやってしまうとさらに時間が早く進むようになります。
貼れば貼るほど周りから取り残されることになり、時の経過が早すぎて生活どころではありません。
何が起きても自分には理解できず、周りの景色だけがどんどん移り変わるだけなのです。
全く認識できない世界でひたすら時間だけが過ぎるのは、あまりにも危険な選択だといえるでしょう。