『サンタえんとつ』を使うと何でも欲しいものが手に入ります。
しかし使い方を間違えてしまうと逆に取り上げられてしまうことになるので、注意が必要です。
残念なジャイアン
テレビゲームが欲しいのび太はサンタクロースにお願いの手紙を出すのですが、その様子を見ていたのはのび太のパパ。
のび太の希望に反し、その年のクリスマスプレゼントは『えらい人の話』の本だったのです。
どうしてもテレビゲームが欲しいのび太の様子を見たドラえもんは『サンタえんとつ』を出します。
欲しいものを紙に書いてえんとつに入れると、自然な形でそれが手に入るという夢のようなひみつ道具なのです。
ドラえもん19巻「サンタえんとつ」P157:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
テレビゲームだけでなく電気機関車までもらうことになったのび太の様子を見たジャイアンは、『サンタえんとつ』を独り占めします(いつものことですね)。
ところが上下逆さまにえんとつを使ってしまったがために、逆に自分の持ち物を取り上げられてしまうという悲惨なオチを迎えるのでした。
ドラえもん19巻「サンタえんとつ」P160:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
夢のえんとつ
欲しいものが何でも手に入る夢のえんとつ、それが『サンタえんとつ』です。
自分の欲望のままに欲すれば、ありとあらゆるものがあなたのものになるのです。
それもかなり自然な形であなたのもとにやってくるので、周りからみても違和感もありません。
欲しいものに制限があるかは不明
『サンタえんとつ』はあくまでもゲーム機やマンガなどいわゆる物質的なものが手に入るひみつ道具だと考えられます。
そのため、
- かしこくなりたい
- 病気を治して欲しい
- 自信がほしい
など、身体や気持ちを変えるようなお願い事には対応していないと思われます。
人の物欲は突き詰めていくと内面的な欲求に収束すると言われているため、『サンタえんとつ』をある程度まで使い込むと「欲しいものがない」と贅沢な問題に直面するかもしれませんね。