宇宙空間に浮かべて自分たちの星を作る時の軸にする『静止衛星』。
これ単体ではあまり意味がありませんが、重要な役割を果たすひみつ道具です。
泳げなくても泳げる、理想の星
人気海水浴場の『尾の島海岸』にスネ夫に遊びに誘われたのび太ですが、のび太は泳げないため行きたくありません。
本音は行きたいけど泳げないし、それでも泳ぎたいし今すぐ行きたい!
こんなワガママを叶えてくれるのがドラえもんです。
『静止衛星』『電送ポンプ』を使い、尾の島海岸の真上の宇宙空間に小さな星を作ろうというではありませんか!
ドラえもん29巻「広〜い宇宙で海水浴」P100:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
空気も海水も砂浜あり、最終的はしずかちゃんまで呼び寄せることになった理想の星が誕生した瞬間なのでした。
電送ポンプと組み合わせよう
『静止衛星』それだけでは使い物にならず、『電送ポンプ』と一緒にすることで丸い星を作ります。
地球の自転に合わせて決めた場所に静止し、星を作る時の座標として機能します。
もし静止衛星がなかったら?
『静止衛星』が無い状態でも『電送ポンプ』で吸い上げた水は宇宙空間で丸くなるので星を作ることは可能です。
ただし位置が固定されていないため、わずかな運動エネルギーが加わるだけで永遠に星は移動し続けてしまいます。
本当は地球の側に作りたかった衛星なのに、気付くと銀河系を遠く離れた未知の空間にまで行ってしまうことになり、非常に危険です。
『どこでもドア』で移動できる距離は最長10光年の距離(94兆6,000億km)とされているため、離れすぎると地球に戻れなくなるかもしれませんね。
時間をかければ大きな星も作れます
時間と根気があれば星をどんどん大きくすることも可能です。
ストーリーでは自分たちが作った星の海でボートを使うために星を大きくしました。
ドラえもん29巻「広〜い宇宙で海水浴」P105:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
別荘を建てたり緊急避難場所として星をいくつか所持しておくのもおもしろそうですね。