どれだけ大きなウソをついても全てが正しくなってしまう『真実の旗印』を紹介します。
なんでも思い通りに事を運べる夢のようなひみつ道具ですが、注意点もあります。
ウソが真になる世界
都合が悪くなってウソでその場を逃げようとするのび太のやり方はあまり感心できません。
ただ、あまりにもウソが下手すぎて上手な世渡りができるか不安に感じることも事実です。
そこでドラえもんは『真実の旗印』を使います。
これを使っている間、のび太がどんなことを言ってもそれが真実として世間から認識されるのです。
ドラえもん26巻「『真実の旗印』はつねに正しい」P28:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ウソが本当になるのですから、のび太が調子に乗らないはずがありません。
どんどんウソはエスカレートして手がつけられない程までいきますが、風で『真実の旗印』が飛ばされたことで道具の効果が消えてしまい、ウソが全てばれてしまったのでした。
ドラえもん26巻「『真実の旗印』はつねに正しい」P33:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
独裁者の世の中がやってくる
どんなウソでも本当になる効果の『真実の旗印』。
もちろん悪意を持った行動でもそれが正しいとされてしまうのは恐ろしいことですね。
もし『真実の旗印』が悪用される世の中になると、もう対処のしようがないといっても過言ではありません。
旗が飛ばないよう注意しよう
『真実の旗印』を打ち破る方法は旗を取り上げてしまうことです。
本人から旗が離れてしまうとそれまでの効果が全て消えてしまうのです。
考えようによっては、ウソをつきすぎて取り返しがつかなくなってもリセットできると考えればセーフティーネットとして利用することもできますね。
似たようなひみつ道具
ウソが本当になるひみつ道具として他に、
などがあります。
効果はどれも基本的に同じで、ウソ(=こうだったらいいなという理想)を現実にしてくれるものばかりですね。
要するに本人の使い方次第
「戦争のない平和な世の中になる」といってもそれが本当になりますし、「万引きしても許される」といってもそれもまた本当になります。
要するにひみつ道具を使う本人の意思次第でどうにでもなるということなんですね。
人間性を示すリトマス試験紙のような役割を果たすというわけです。