どれだけ高いところから降りても『高いところからおりるかさ』があれば大丈夫!
パラシュートの役割をしてくれる便利な傘です。
パパ、決死の着地
ドラえもんが持つ不思議な傘によって散々な目にあわされてしまったのび太のパパ。
『コウモリがさ』と一緒に空に飛び上がってしまったパパは、途中で木にしがみついてなんとかその場をしのぐことができました。
ところが高い木の上から降りられなくなってしまい、木の上で泣き叫んでいたのです。
ドラえもん19巻「おかしなおかしなかさ」P99:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
そんなパパを助けるべく、ドラえもんが出したのが『高いところからおりるかさ』です。
開くとパラシュートのように傘が膨らみ、使用者が高いところから降りても安全に地面に着地できる仕組みです。
不思議な傘に散々な目にあっているパパですが、そんな傘に助けてもらう結果になったのでした。
小さくても効果はばつぐん
パラシュートといえば、人の体重をしっかり支えるために相当の大きさがあります。
ところが『高いところからおりるかさ』の大きさはせいぜい人の上半身ぐらいの大きさです。
未来の科学技術によって誕生した特殊素材の傘は、現代では考えられないほど小さい面積によって大きな浮力を得ることができる設計なのでしょう。
安全装置が欲しい
『高いところからおりるかさ』を支えるのは腕1本です。
フワフワと降りてきている間に腕が疲れてしまうと、真っ逆さまに落下する恐れがあります。
それを防止するためにも、傘と体を結ぶ紐のようなものが欲しいところですね。
万が一手を離してしまっても、傘の浮力を利用してゆっくりと落下することを狙っています。
タケコプターを使えばよかったのでは?
余談ですが、木の上から降りられなくなったパパを助ける時はタケコプターを使うのが最も手っ取り早く、安全な方法といえます。
一応今回は不思議な傘がメインとなる回なので、藤子先生も敢えて『高いところからおりるかさ』を登場させたのでしょう。
大人の目線で道具はこう使うべきだ、なんて決めつけるのはよくないですね。