『タネなしマジックハンカチ』を使えば、あなたも稀代の手品師になれますよ!
タネもしかけもわかりません?
ひみつ道具『タネなしマジックハンカチ』をつかうと誰でも簡単に手品師になることができます。
ハンカチからハトが出てきたり花が出たりしますが、残念なことに何が出てくるか予想できないのです。
ドラえもん34巻「タネなしマジック」P57:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
しずかちゃんが使ってみたところ、首根っこをつかまれたのび太が登場するなど、驚異的なマジックを披露してしまったのでした。
元素を分解します
『タネなしマジックハンカチ』の表面には小型コンピューターが内蔵されていて、布をかぶせると分解した元素をランダムに組み合わせて物体を作ります。
本人でも何が出るか不明なので、ドラえもんのように苦手なネズミを取り出して腰を抜かすことも想定されます。
のび太はのび太なのか?
のび太は『タネなしマジックハンカチ』をかぶり、姿を消してしまいました。
ハンカチの原理から考えると、のび太はいったん元素レベルで分解されて姿を消失してしまったわけですが、次にしずかちゃんの手の中に現れたのび太は果たしてのび太といえる存在なのでしょうか?
ドラえもん34巻「タネなしマジック」P59:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『どこでもドア』にも似たような問題が提起されていますが、基本的に人が消えるということはこの世から一瞬消失していることを意味するので、例え記憶が残っていたとしても元の本人と定義するのが難しいのかもしれません。
イチかバチかにかけるのは危険
出現するものをコントロールできない時点で、『タネなしマジックハンカチ』を使った手品披露は危険を伴います。
可愛い動物が出現すればまだいいものの、猛獣や刃物、爆発物などが登場してしまっては危険極まりない状況に陥ってしまいます。
何が出てくるかわからないのであれば使わないこと。
被害が自分だけで収まるのであればまだ許せますが、周囲も巻き込んだ危険性がある以上、『タネなしマジックハンカチ』をうかつに使うのは危険そうです。