遺伝子情報を取り込むことで本人の分身になる『アンケーター』。
好きなものや嫌いなものを聞き出す時に便利です。
しずかちゃんの一番好きなものは?
しずかちゃんの誕生日プレゼントを探すのび太はドラえもんから『アンケーター』を借ります。
ここにしずかちゃんの体の一部を入れることで『アンケーター』がしずかちゃんに成り代わるのです。
ドラえもん28巻「しずちゃんの心の秘密」P65:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『カミぬきミラー』でしずかちゃんの髪の毛を手に入れたのび太は苦労のかいあってしずかちゃんは焼き芋が大好きなことを突き止めます。
大量の焼き芋をプレゼントしたところなぜか嫌われてしまい、乙女心の複雑さに頭を悩ませるドラえもんとのび太なのでした。
ドラえもん28巻「しずちゃんの心の秘密」P71:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
本人の情報が丸わかり
『アンケーター』を使うとその人に関することが何でもわかってしまいます。
機械は隠し事ができないため、機械がいうことは全て本音だと判断することができますね。
正直が常に正しいわけではない
しずかちゃんはこれまで自分のイメージダウンが怖くて焼き芋好きを公言してきませんでした。
いくら『アンケーター』が本音をズバリ言ったとしても、ドラえもんとのび太は女の子の微妙な心境を理解した上で行動すべきでした。
ドラえもん28巻「しずちゃんの心の秘密」P70:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
機械が言うからといってそれを全て真に受けて行動すると失敗してしまういい例になりました。
遺伝子情報をどこから入手するか
優秀なアンケーターを活用するには本人の遺伝子情報が欠かせません。
友人や家族であれば比較的かんたんに髪の毛などを手に入れることができますが、そうでない場合は『カミぬきミラー』を使って髪を入手したり、落ちているゴミから手当り次第試してみるというプライバシーと人権を完全に無視した行動を取る必要があります。
それを世間は良しとするのかどうか?
悪用される可能性を考えるとなかなか世間一般には広がらないことが考えられる『アンケーター』ですね。