ブロージェット

気球の進む方向を自由に決めることができる補助装置、それがドラえもんのひみつ道具ブロージェットです。熱気球は風まかせで方向を制御できないのが弱点ですが、この道具があれば行きたい方向へ自在に操れるようになります。息を吹きかけると先端から強い気流が生まれる仕組みで、気球の向きを変えることができます。

空の旅行に必須

スネ夫が乗る熱気球に対抗してのび太はエネルギー節約熱気球で空の旅を楽しみます。ブロージェットで気球の向きを変えつつ、しずかちゃんと一緒に優雅な時間を過ごしていたのも束の間、2人はいつの間にか大海原まで流れていったのです。

ブロージェットを持っていたにもかかわらず、しずかちゃんとの楽しい会話に夢中になりすぎて方向確認を怠ったのでしょう。道具があっても使わなければ意味がないという、ある意味のび太らしい教訓が詰まった失敗です。方向制御できる道具を持ちながらも海まで出てしまったのは、ドラえもんの道具あるあるのひとつ。道具を使いこなすには、それなりの技術と判断力が必要だということを物語っています。

ブロージェット
命がけの空の旅

ドラえもんプラス4巻「エネルギーせつやく熱気球」P134:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

ライターのガスも無くなり、着ている服を少しずつ燃やしながら命からがら逃げ帰ってきたのでした。ブロージェットで方向制御はできていたはずなのに、結局こんな結末になってしまうあたりがのび太らしいといえば、のび太らしい。手元の道具をどれだけ有効に活用できるかは、使う人の意識と技術にかかっているという現実を、このエピソードは教えてくれます。

気球と一体で使う道具

ライターの火で浮かび上がるエネルギー節約熱気球の進行方向を決めるのがブロージェットです。息をふきかけると先端から強い気流を生み出して気球を自由に操縦します。

これがないと気球は浮かび上がるだけの風船になってしまうため、空の旅には必需品ですね。気球に乗りながらブロージェットで向きを変えつつ、景色を楽しむというのは、現代の熱気球ツアーに近い感覚かもしれません。ただしあちらは大型バーナーと専門のパイロットがいますが、ブロージェット一本で素人でも方向制御できてしまうあたりが未来の道具らしいところです。

空を飛ぶ道具としてタケコプターは頭に装着するだけで縦横無尽に動けますが、ブロージェットはあくまで気球の補助装置という位置づけです。単独で使っても人間を飛ばすことはできません。しかしだからこそエネルギー節約熱気球とのセットで真価を発揮するという、道具同士の相乗効果が生まれます。

同じく空を飛ぶ道具として空とぶふろしき飛行スカーフなどは単体で空を飛べますが、のんびりとした気球旅行の雰囲気は出ません。エネルギー節約熱気球とブロージェットの組み合わせは、ゆっくりと空を漂いながら景色を楽しむという、他の飛行道具では味わえない体験を提供してくれます。

気球の延命に使えるかも

のび太としずかちゃんはライターのガスが無くなり、今にも気球が落下しそうなピンチに陥ってしまいました。このような緊急事態でのブロージェットの活用法も考えてみましょう。

その場しのぎかもしれませんが、ブロージェットで気球の下から強めの気流を入れてやると、その強い気流のおかげで気球が一時的に上昇するかもしれませんね。また気流を横から当てることで、より早く陸地へ向かう方向へ気球を押し出すことも考えられます。

ただし、気球は温かい空気は上に上がる特性を利用した乗り物なので、自ら生み出す気流がどこまで役立つかは不明です。ちょっとでも延命したい時の苦肉の策としてどうぞ。いずれにせよ、このような緊急事態に陥らないためにも、出発前の燃料確認と飛行中の定期的な位置確認が何より重要です。

方向を変える仕組み

ブロージェットの基本的な仕組みは、口から息を吹き込むことで先端から強力な気流を発生させるというものです。その気流を気球の横や後方に向けることで、気球の進路を変えることができます。

現代の熱気球では方向制御にベントという排気バルブを操作したり、上昇・下降で異なる風向きを利用するという技術がありますが、ブロージェットはそういった複雑な操作を一本の道具でシンプルに解決してしまいます。未来のテクノロジーならではの発想といえるでしょう。

空を飛ぶ道具として空とぶじゅうたんは複数人を乗せて方向も自在に操れる便利な道具で、ブロージェットが担う方向制御機能も最初から内蔵されています。フワフワオビも体を軽くして浮かせる道具ですが、あちらも自分で動く方向を決められます。それらと比べるとブロージェットは気球という乗り物に依存した道具なのが特徴です。

ただし乗り物に方向性を与えるという役割は確かなもの。空飛ぶワッペンなどと組み合わせることはできませんが、エネルギー節約熱気球と組み合わせることで気球旅行という体験に深みが生まれます。

気球との相性バツグン

のび太としずかちゃんはブロージェットがあったからこそ、ある程度は行き先をコントロールしながら空の旅を楽しめました。もしこれがなければ風まかせでどこに流れるかまったく分からないまま漂うことになります。

熱気球は燃料さえあれば長時間飛行できるのが強みですが、方向制御ができないのが最大の弱点です。ブロージェットはその弱点を補う存在として、エネルギー節約熱気球とセットで使うことで本来の性能を発揮できます。2つの道具を合わせることで、省エネかつある程度の方向制御ができる気球旅行が実現するわけです。

空を自在に飛び回りたいならタケコプターが最強ですが、のんびりと気球旅行を楽しみたいならエネルギー節約熱気球とブロージェットのセットが雰囲気抜群です。ただし方向制御の技術と定期的な燃料確認、そして景色に夢中になりすぎない集中力が、安全な空の旅には欠かせません。燃料だけはしっかり確保しておくことをお忘れなく。

空を飛ぶ道具との比較

ドラえもんの世界には空を飛ぶための道具が数多く存在します。ブロージェットはその中でも単体では空を飛べない補助道具という非常に珍しい存在です。道具そのものに飛翔能力はなく、あくまで気球という別の乗り物の方向を操作するためだけに特化しています。

空とぶふろしき雲ローラーのように独立して機能できる道具と比較すると、ブロージェットの存在意義は気球とのセット使用にあります。言い換えれば、エネルギー節約熱気球があって初めて真価を発揮できる道具です。このように複数の道具が組み合わさって初めて完全な機能を果たすという設計は、ドラえもんの道具の中でも独特の位置づけです。

道具同士の連携という観点から見ると、ブロージェットとエネルギー節約熱気球のコンビは、一種のシステムとして機能しています。ひとつひとつの道具は単体でも意味がありますが、組み合わせることでより高い次元の使い方が生まれる。この発想は、道具というものへの深い理解と、それを活用する想像力の豊かさを示しています。

実際の旅行でも、カメラ本体とレンズ、あるいは本体とアクセサリーを組み合わせて使うのと同じ発想です。ブロージェットは気球という乗り物に対するアクセサリーであり、その組み合わせが生み出す体験は単体では絶対に味わえないものです。

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