地球の自転を降りてものすごいスピードで移動することができる『地球下車マシン』の紹介です。
坂をスキーで登るのび太
スキーが苦手でジャイアンたちのお誘いを断っていたのび太ですが、『地球下車マシン』の存在を知ります。
このひみつ道具を使うと地球の自転から一時下車することができ、東から西に強制的に移動できるようになるのです。
ドラえもん35巻「地球下車マシン」P85:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
これを利用し、ただ立っているだけでスキーを滑っているように見せたのび太でしたが、スイッチを使いすぎたせいで壊れてしまい、ズボンだけが猛烈なスピードで西の空に飛んでいってしまったのでした。
ドラえもん35巻「地球下車マシン」P93:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
自転から降りるという斬新な発想
『地球下車マシン』を使っている間は自転の影響を受けず、東から西へ移動しているように見えます。
スイッチの角度でどの程度降りるかを調整することができるので、スピードは自由自在です。
轟音とともに飛び去る危険
『地球下車マシン』のスイッチを回しきってしまうと自転から完全に降りた状態になり、音速を軽く越えて時速1,700kmものスピードで移動することになります。
新幹線が時速300km、飛行機が時速800kmですので、いかに速いかわかりますね。
音速も越えていますのでソニックブームが発生し、轟音とともにかけぬけていくことになります。
意外とのび太に冷たいドラえもん
スイッチが壊れて右往左往するのび太に対し、ドラえもんの冷たい態度が気になります。
ドラえもん35巻「地球下車マシン」P92:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
今にもはるか西の空に飛んでいきそうなのび太に対し「へぇ〜、壊れたの」など落ち着いた口調で話すドラえもんはあまり危機感がないようです。
結局のび太はズボンを放棄することで事なきを得るわけですが、もうちょっとドラえもんにも親身になってもらいたかったですね。