『円ピツ』で紙に書いた金額が本物のお金になる??
そんなおいしい話はありませんが、ついつい使いすぎてしまうひみつ道具です。
実はおそろしい円ピツの効果
お金持ちになりたいのび太ですが、もちろんそんなおいしい話しがあるはずがありません。
ところが『円ピツ』で紙に金額を書くと、その価値のお金として使えてしまうというではありませんか!
ドラえもん25巻「円ピツで大金持ち」P18:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
要するに好きな金額を書くだけでお金として使えるということは、世界一のお金持ちになったということなのです。
調子に乗ったのび太はおもちゃやボディガード(ジャイアン)に大金を使い、さらには野球グラウンドまで購入しようとします。
ところが実はこれ、書いた金額の分アルバイトをして返さなければいけないルールがあり、最終的にはドラえもんがのび太の代わりに働いて返すというオチが待っているのでした。
ドラえもん25巻「円ピツで大金持ち」P24:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
強制執行の円ピツ
『円ピツ』で書いたお金を使い、そのお札を見せられると体が勝手に反応して強制的にアルバイトを実施しなければいけません。
金額が少額であればお使い程度で済みますが、もし野球グラウンドを『円ピツ』で買っていたとすると・・・
土地と建物で数十億円はくだらない金額になると思われるため、アルバイトでそれを稼ぐのは実質不可能です。
死ぬまで働き続ける必要があるのか、それとも購入の時点でストッパーがかかるのか(=購入できない)、その点は不明です。
円ピツから逃げ切ることは可能か?
『円ピツ』で書いたお金を見せられるとアルバイトの効果が発揮されます。
ということは値札を見ない環境、例えば自分は外国に逃亡するなどすれば『円ピツ』から逃げ切ることはできるのでしょうか?
答えはおそらくノーです。
なぜならオチでのび太の代わりにドラえもんが一生懸命アルバイトしている様子が描かれていることから、周囲の人にその責任が引き継がれると思われるからです。
どこまで逃げても自分の利害関係者にアルバイトの義務は引き継がれ、責務を果たすまでどこまでも追いかけてくることが予想されます。
『円ピツ』は気軽に使うと後悔する可能性が高いひみつ道具といえそうです。