手紙をつけた風船を自由自在にコントロールして飛ばすことができる『長距離風船手紙コントローラー』というひみつ道具です。
風船が届ける手紙の行方
風船に手紙をつけて飛ばす遊びをしいていたのび太たち。
自分の手紙にだけ返事がこないことを嘆くのび太にドラえもんは『長距離風船手紙コントローラー』を取り出します。
ドラえもん3巻「風船がとどけた手紙」P104:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
風船を自由にコントロールし、重要な人に拾われるのを待つ作戦を立てたドラえもんとのび太でしたが、なんと宇宙人が受け取ってしまい、夜遅くに家を訪ねてくるというめちゃくちゃなオチを迎えるのでした。
ドラえもん3巻「風船がとどけた手紙」P107:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
なんてことはない、ただのラジコン
『長距離風船手紙コントローラー』はいってみれば風船型のラジコンといえます。
モニターを見ながら超長距離でもコントロール可能という点は違うものの、理屈は同じです。
手紙はあくまでもおまけで、風船を使った情報伝達手段の1つと考えられますね。
デリケートな機械
ドラえもん曰く『長距離風船手紙コントローラー』はデリケートな機械のようです。
ドラえもん3巻「風船がとどけた手紙」P109:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
野球ボールが直撃しても全く壊れなかったところを見ると耐久性の高いデリケートな機械なのでしょう。
精密機械なので強い衝撃を与えてはいけない意味でデリケートなのか、操作が難しい意味でデリケートなのか定かではありません。
昔の時代ならではのひみつ道具
今の時代、もし風船に手紙をつけて飛ばしたら果たして返事をもらえるでしょうか?
誰が書いたかもわからない不審な手紙を信用する人はごく一部かもしれませんし、ネットが発達した現代はわずらわしいアナログな手法は好まれないかもしれません。
決して情報リテラシーが高まった時代とはいえませんが、プライバシーに対して敏感になっていることは事実です。
『長距離風船手紙コントローラー』が登場した時代と今は違うことを認識し、現実的に物事を捉えることも時には必要でしょう。