ダイヤルを合わせて目の上にはめ込むと、未来の出来事がバッチリ見える『イマニ目玉』というひみつ道具です。
大変な未来を見てしまったのび太
イマニ目玉を使うと、指定した未来の時間の出来事を見ることができます。
一種のタイムテレビのようなひみつ道具で、あれの小型版といったところでしょうか。
のび太が「イマニ目玉」を目に着けて10時間後の未来を見たところ、なんと大雨で世界で水に飲み込まれる悲惨な姿が映し出されていたのです!
ドラえもん4巻「世界沈没」P99:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
もしかしたらイマニ目玉が故障しているのか?ともう一度10分後に合わせてのび太が見てみると、怒ったママのドアップが映ります。
ママは夕方まで帰らないから機械の故障か?と思っていたところ、本当に10分後にママが怒って帰ってきたことをうけ、イマニ目玉は正常に動いているとわかります。
イマニ目玉の効果が実証された今、のび太とドラえもんは大洪水から助かるために大きな船を作ることに決めたのです。
ノアの方舟(はこぶね)
皆に笑われたり、イマニ目玉のことを両親に話しても全く信用してもらえず、がっかりしながらも船を作り続けるのび太とドラえもん。
そう、二人はノアの方舟(はこぶね)を作ろうとしていたのですね。
自分たちの考えを信じ、やっと完成した船の中でひと眠りをすることになり、迎える夜中。
イマニ目玉で見た通り、バケツの底をひっくり返したかのような大雨が振り始め、世界中で大洪水が発生してしまったのです!
ドラえもん4巻「世界沈没」P107:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
水に飲み込まれる人たちを助けたのび太は英雄扱いされ、感謝されるのですが・・・。
夢オチという悲惨な現実
チヤホヤされてニヤついていたのび太は、ドラえもんに体を揺さぶられ、目を覚まします。
そう、大洪水はのび太の夢だったのです!
イマニ目玉で見た世界の終わりの様子は、のび太が夢の中で見ていた景色を先取りして映していただけだったのです
おねしょで洪水の夢を見ていただけだったんですね。
確実な未来が見える
たしかに未来は全て見えますが、実際の映像だけでなく、その時刻に見る夢も見てしまうようです。
現実と夢の違いを頭に入れておかないと、のび太のように悲惨な失敗をおかしかねません。
コミックでドラえもんは「イマニ目玉で見える未来はかならず実現する」と言っています。
ドラえもん4巻「世界沈没」P101:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
そういえば、ドラえもんが今の世界に来たことで、のび太の結婚相手はジャイ子(ジャイアンの妹)からしずかちゃんに変わりましたね。
ドラえもん1巻「未来の国からはるばると」P10:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
つまり、本来であれば今の行動しだいで未来はどんどん変化するはずなんですが、イマニ目玉で見る未来は確実に実現するというのだから不思議ですね。
おそらくイマニ目玉で見られる未来は数時間〜数日先までだと推測されます。
あまりにも近い未来だと、今の行動を変えても影響がほとんどないのでしょう。
未来に関するひみつ道具
イマニ目玉に似た効果を持つひみつ道具は、やはりタイムテレビが挙げられますね。
ほかにも、日記に書いた通りの未来が実現する「いつでも日記」もこれに似ているかもしれません。
いつでも日記は未来を知るというより、先に未来を決めることになるので、ややニュアンスは異なります。
使うかどうかはあなた次第
見えた未来が必ず実現してしまうイマニ目玉。
嬉しい出来事が見えればいいですが、怪我や病気をする未来が見えたら、そこからの数時間は地獄の苦しみを味わうことになります。
メリットとデメリットを理解した上で、イマニ目玉を使うようにしましょうね。