のび太やスネ夫、周りの友達からおもちゃやマンガを取り上げてばかりのジャイアン。
実はジャイアンはお金持ちだったこと、知ってましたか?
ジャイアンは宝くじ1等を当てている
ジャイアンは『しあわせトランプ』を使うことで宝くじ1等を見事当てているのです。
ドラえもん27巻「しあわせトランプの恐怖」P187:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『しあわせトランプ』はなんでも願いを叶えてくれる不思議なトランプ。
願いを叶えるたびに1枚ずつ減っていき、最後のジョーカーを持っていた人に災いがまとめて降りかかる効果があります。
言ってしまえば、ジョーカーが残るまで52回は願いを叶えることができるため、使い方によってはおいしいひみつ道具ともいえるのです。
計算高いジャイアン
ジャイアンは『しあわせトランプ』の使い方を間違えるととんでもない不幸に見舞われてしまうことを冷静に分析できる頭を持っていました。
野球のユニホーム、ゲーム、今川焼き(笑)、ブロマイドなど欲しいものは山ほどありますが、ジョーカーが残ったら大変。
考え抜いたジャイアンは要するにお金があれば全て解決できることに気づき、その結果『しあわせトランプ』が宝くじ1等当選という幸運を彼に授けたのです。
当選額は5,000万円
『しあわせトランプ』が載ったコミック27巻が発行された1983年当時のデータを見ると、1等宝くじは前後賞を合わせて5,000万円(参考:宝くじ公式サイト)だったようです。
現代でも十分高額なお金ですが、1983年当時の物価は今と違いますのでもう少し詳しく見る必要があります。
「当時のお金は今の価値でいくら」という計算がありますが、あれは消費者物価指数を比較することで求めることが可能です。
それから計算すると1983年当時の物価は現在の7割〜8割だったことがわかり、ジャイアンが当てた5,000万円は今の約6,200万円に相当することがわかります。
詳しい計算は省きますが、興味がある人はこちらの日本銀行のページで計算してみてください。
質素な生活は続く
かなりの大金を当てたジャイアンですが、その後の彼の生活が豊かになったようには見えません。
『フエール銀行』が登場した時、ジャイアンはこづかいのありったけを預けると言って手のひらに乗る程度の小額しか出しておらず、お金に苦労していることがわかります。
ドラえもん30巻「フエール銀行」P37:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ジャイアンの家はオンボロのままですし、車を買った様子もなければ身なりが裕福になった様子もありません。
おそらくジャイアンの母ちゃんがしっかり財布のヒモを握って家計を管理しているのではないでしょうか。
実家の剛田商店(剛田雑貨店)の経営や2人の子どもを養うにはお金が必要です。
また、子どもが小さいころから無駄遣いを覚えさせるとロクなことにならないことを母ちゃんと父ちゃんは理解し、5,000万円があってもお小遣いはそのままにしていると考えられます。
普段から暴力で友だちからマンガやおもちゃを奪い取るジャイアンにそもそもお金は必要なかったかもしれませんが、心優しい両親のおかげでジャイアンとジャイ子の将来は安泰かもしれませんね。