しずかちゃんはたった1時間でワンピースを裁縫する能力を持っている

手先が器用なことで知られるしずかちゃん。

実はプロの裁縫職人でも不可能なことをさらりとやり遂げてしまう恐るべき能力を持っているのです。

わずか1時間でワンピースを裁縫

部屋に転がっていた布地をしずかちゃんにプレゼントしたのび太。

実はこれ、ひみつ道具『空飛ぶうす手じゅうたん』で、浮かぶ・飛ぶ・あがるなどの言葉に反応して浮かび上がる不思議な布だったのです。

布を受け取ったしずかちゃんはさっそくワンピースを作って皆に披露するのですが、完成までの時間は驚きの約1時間ほど!

小学生がたった1人でこれだけのクオリティの服を短時間で仕上げてしまったのです。

ワンピースを作ったしずかちゃん

ドラえもん29巻「空飛ぶうす手じゅうたん」P134:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

1時間の考察

コミックの中では厳密に1時間で作ったという表現はなく、あくまでストーリーの流れから推測しただけに過ぎません。

しかし、のび太がしずかちゃんに『空飛ぶうす手じゅうたん』を手渡してからの行動を見てもワンピースが仕上がるまでの時間は1時間前後が妥当であろうという判断をしました。

  • のび太がしずかちゃんの家で布地を渡す
  • のび太が家に帰る
  • ママがざぶとんケースを作る
  • のび太が一眠りする
  • ドラえもんから『空飛ぶうす手じゅうたん』だったことを知らされる
  • しずかちゃんの家に向かう道中でしずかちゃんに出会う

のび太としずかちゃんの家は徒歩でわずか数分の位置にあり(諸説あります)、往復にさほど時間はかかっていないと推測できます。

実はママも『空飛ぶうす手じゅうたん』でざぶとんケースを作ったのですが、ざぶとんケースは布地を2枚重ねて四方をミシン縫いして裏返せば完成するので時間はかからなかったでしょう。

眠りの天才ののび太はわずか0.93秒で寝るため、ここでも時間はかかりません。

そこからドラえもんが帰宅して布地の秘密を知らされるのですが、のび太が寝始めてすぐドラえもんが登場している様子からここでも時間はかかっていないと予想できます。

そして危機に気づいた2人がしずかちゃんの家に向かう道中でしずかちゃんに出会った時、すでにワンピースは完成されていてお披露目会となっていたのです。

この時系列を考えると、全体で1時間程度だったことがある程度わかるのです。

服が出来上がるまでの時間

果たして小学生がただの布切れ1枚からこのレベルのワンピースをわずか1時間で裁縫することは可能なのでしょうか?

ドラニューで調べる限り、服を作るというのはそれはそれは大変な工程を経る必要があることがわかりました。

  • 作図
  • 型紙作り
  • 型紙チェック
  • 縫い代確認
  • 裁断
  • 縫い付け

いきなり布を切るようなことはせず、作図(設計図)をおこして型紙を作り、型紙を一度組み合わせて形が合っていることを確認し、どこを縫うのかマークし、裁断し、裁縫します。

比較的構造がシンプルなスカートを熟練者が作るのにも5時間はかかるとされています。

これだけ手間をかけても体にフィットしなかったらイチからやり直しとなり、膨大な作業時間がかかることが容易に想像できますね。

問題のワンピース製作は一般的に中級者〜上級者向けの服とされていて、上で紹介したスカートの比ではありません。

パーツも増えますし体に合うかどうか細かい調整も必要です。布をまとっただけでは透けてしまうため裏地処理も必要で、よく見るとしずかちゃんのワンピースにはかわいいリボンまで縫い付けられているのです。

しずかちゃんのワンピース

ドラえもん29巻「空飛ぶうす手じゅうたん」P135:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

ここまでレベルが高い服を作るとなればどんな熟練者でも数日はかかるでしょう。

それを小学生のしずかちゃんはたったの1時間で仕上げてしまうのですから、これがいかに凄いことかわかりますね。

様々な工程を省いている可能性

ここまでしずかちゃんがワンピース製作において短時間で成し遂げられたのは、実は様々な工程を省略しているのではないかと思われます。

普通は型紙から作るのが常識のところ、しずかちゃんは布地を見るだけでワンピース作成に必要な各種パーツが頭の中に浮かんでいるのではないでしょうか。

いきなり裁ちバサミを手にして布地を切断し、まるで切り絵のように複雑なパーツを切り出すのです。

自分の体のサイズは自分が一番よくわかっていますので、いちいち寸法など行いません。

ここまでで約20分。

あとは完成したパーツを頭の中の設計図を基にミシンで縫い合わせるだけ。

どこをどう縫えば完成するかすでにしずかちゃんは見極めているため、常にミシンはフル稼働で止まることがありません。

無駄な動作は一切なく一心不乱に縫い続ける姿が想像できますね。リボンも一緒につくり、最後にチェックを入れて完成です。

これがわずか1時間でワンピースを仕上げてしまうしずかちゃんの能力です。

家族の服も作っているかも

ひょっとしたらしずかちゃんは自分を含め家族の服も全て手作りしているかもしれませんね。

将来のび太と結婚した後も衣服代はかなり安く抑えられそうですし、作った服を販売して自分で稼ぐことだって可能でしょう。

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