極小のコンピューターと動力装置が埋め込まれた『ロボッター』。
これを取り付けると、どんな物でも言うことを聞いて自分で動くようになります。
物を大切に
散らかった部屋を片付けることができないのび太はドラえもんに助けを求めます。
ドラえもんが出したのは『ロボッター』。
これを取り付けると物が意思を持って動くようになり、人の言うことを忠実に守るようになります。
「自分がいた場所にもどれ」と命令するとみるみるうちにキレイになるのび太の部屋。
家中のものにロボッターを取り付け、家の大掃除をはじめるのです。
ドラえもん19巻「ロボッターの反乱」P63:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
うまく命令が伝わらずに適当な仕事をしている家電を見つけたのび太は、動きが悪いと捨てちゃうぞと脅しをかけます。
それを聞いていた家電たちはのび太の態度に強い不満を感じ、のび太に襲いかかるのです。
異変に気づいたドラえもんがロボッターを回収すると、のび太の部屋は片付ける前よりも汚くなってしまったのでした。
ドラえもん19巻「ロボッターの反乱」P67:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
物にも心がある
ロボッターは上手に使えば便利な道具です。
なにせ命令するだけで自分の場所に勝手に戻りますし、延々と同じ仕事をするのですから。
しかし物にも心があります。
あまりにも人間がこきつかってしまうと耐えられなくなり、のび太のように反乱が起きてしまうでしょう。
ロボッターを取り付けたことで日頃の不満が爆発する結果になるんですね。
ロボッターを使ってる時だけの態度が問題ではなく、日頃から身の回りの物にたいしてどれだけ愛着を持って接しているかがポイントになりそうです。
このひみつ道具はこの巻で読めます