誰かと一瞬で親友になることができる『友だちの輪』というひみつ道具を紹介します。
しずかちゃん?ミズエさん?
空き地の隣にある神成さん(かみなりさん)の親戚の女の子がとてもかわいく、のび太はしずかちゃんがいるのにぞっこんになってしまいます。
なんとかして友達になりたいのび太はドラえもんから『友だちの輪』を借り、まずは神成のおじさんと仲良くなって女の子(ミズエさん)に近づく作戦を取ります。
ドラえもん38巻「友だちの輪」P70:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
結果、ミズエさんに近づくことはできず、やっぱりしずかちゃんがいいと結論が出ますが、ひょんなことから『友だちの輪』で親友になってしまったしずかちゃんとミズエさんに無残に追い返されてしまうのび太なのでした。
ドラえもん38巻「友だちの輪」P73:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
輪に入れば親友に
『友だちの輪』の中に入った二人は親友になります。
相手が人間でも動物でもロボットでも効果てきめんで、ドラえもんもこうやって近所の猫ともだちを増やしています。
入る順番が大切?
のび太と神成さんが友だちになったとき、神成さんはのび太に友情を示しますが、のび太自身はそれほど強い友情を感じている風には見えません。
ということは『友だちの輪』は後から輪に入った人が先に入っていた人に対して親友の気持ちを抱くことがわかります。
それを踏まえ、しずかちゃんとミズエさんが『友だちの輪』に入った様子がこちら。
ドラえもん38巻「友だちの輪」P73:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
しずかちゃんが先に入っているので、ミズエさんがしずかちゃんに対して友情を感じる構図になっています。
しずかちゃんからすれば全くの他人が急に馴れ馴れしくなったら驚いて当然ですが、それでもミズエさんのことを親友として受け入れています。
これはやはり万人を受け入れるしずかちゃんの在り方がそうさせたのでしょう。
2人とも年齢も近そうですし、同じ女の子同士ということもあり、一瞬のうちに親友と言わせるほど仲良くなったということです。
おそるべし『友だちの輪』、おそるべししずかちゃんの許容度。