パパとママのプロポーズの時の記憶をめぐり、お互いの主張がくいちがっている時に登場したのが『うそ発見器』です。
マイクを向けるだけで正確にうそか本当か区別できるお手軽なひみつ道具で、診断結果もすぐ出るので便利ですね。
パパとママの主張が違う?
ことは結婚記念日に起こりました。
プロポーズの時の様子を教えて欲しいとのび太にせがまれたパパとママは昔の思い出話を始めます。
場所や日にちは合っていたのですが、問題はプロポーズした時のお互いの様子です。
それぞれが泣いて求婚したと言い張りますが、「泣いたのはキミだ」「自分は泣いてない」のところで意見がぶつかり、ケンカが始まってしまいました。
ドラえもんが取り出したうそ発見器を使うと、なんとどちらも正しいことを言っているではありませんか!
どっちかが本当なら、どっちかがうそを言っているはずなのに、わけがわかりません。
そこでドラえもんとのび太は、タイムマシンでプロポーズの現場に行って真相を確かめることになるのです。
さすが未来のひみつ道具
うそ発見器は現代でも使われていますよね。
警察の捜査で使うような本格的なものから、友達と盛り上がるためのおもちゃに至るまで、幅広く存在するうそ発見器。
そのいずれも、人間の体の一部にセンサーを取り付け、心拍数や発汗からうそをついているか判断するのが基本です。
ところがドラえもんが取り出したうそ発見器は、対象者にマイクを向けて声を拾うだけで簡単に分析しています。
ドラえもん1巻「プロポーズ大作戦」P143:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
声の波長を分析しているんでしょうが、さすが未来の世界、お手軽に判断できるようになっているんですね。
診断結果はマルかバツ
うそ発見器で導き出される結果は「マル」か「バツ」の2択のみ。
相手がうそを言っているか、そうでないかの究極の判断です。
子どもでもわかりやすいハッキリした表示方法ですよね。
現代のうそ発見器
今でも使われているうそ発見器ですが、正しくいうとこれはうそを言っているかを見分けるための機械ではなく、記憶の有無を見分ける機械です。
診断を受ける人はセンサーを取り付けられ、全ての質問に対して「いいえ」と回答します。
その中に本当の犯人でしか知りえない答えが含まれていた時、本当は「はい」なのに「いいえ」と答えることで起こる心拍数の増加や緊張感をセンサーが感知します。
犯人の記憶を1つ1つ辿っていくための機械がうそ発見器なので、ドラえもんのひみつ道具のようにマルバツで単純に答えが出るものではないんですね。
実現するとおもしろくなりそう
ドラえもんのうそ発見器が実現すると、色々とおもしろくなりそうなことがあります。
マイクを向けるだけでうそか本当かわかるのであれば、例えばテレビに出ている人の声を拾えば診断できてしまうんですから。
ゴシップネタ
政治家の本音、芸能人の隠し事、コメンテーターの腹の底など、今まで雑誌のゴシップネタになっていたようなことが、うそ発見器を使うと手に取るようにわかってしまうわけです。
恋人の本音チェック
カップルが付き合う前、結婚する前なんかにこっそりお互いの本音をチェックするのにも使えそうです。
ペットの気持ち
動物に対して有効かわかりませんが、動物の気持ちを理解するのにも役立つかもしれません。
小型化して実現して欲しい
コミックのコマを見る限り、ドラえもんが肩からぶら下げるほどの大きさがあるうそ発見器。
これが手の平サイズに小型化するか、もっといえばスマホのアプリになってくれれば画期的ですね。
しかし使う場面はよく考えておく必要があります。
相手の本音がわかる一方、こちらの本音も相手に筒抜けになってしまうんですから・・・。