飛来物に反応して自動反応する『自動しかえしレーダー』を紹介します。
あやうくミサイル合戦に?
ジャイアンとスネ夫にいじめられた仕返しに『ペンシルミサイル』を使うのび太。
ところがスネ夫にミサイルの存在がバレてしまい、お互いミサイルで牽制し合う始末に。
のび太はさらに『自動しかえしレーダー』を取り付けていたのですが、それが野球のボールに誤反応し、大量のミサイルが自分たちに降り注ぐことになってしまったのです。
ドラえもんプラス5巻「ペンシルミサイルと自動しかえしレーダー」P163:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
破壊を生み出す結果に
『自動しかえしレーダー』は『ペンシルミサイル』に取り付けるレーダーで、ミサイル近くに飛来物があると感知し、飛来元にミサイルを自動発射するための装置です。
ドラえもんはスネ夫がミサイルを打ち込んできた時の対応策として『自動しかえしレーダー』を使ったのですが、まさかこの時は誤反応でミサイルが自分たちに向かってくるとは微塵も思っていなかったのです。
愚かな現代社会の鏡
お互いがお互いを兵器で脅し合う構図は、まるで戦争を続ける愚かな世界の国々の縮図です。
武力をちらつかせて意地をはり続ける限り、どちらにも幸せな未来は待っていません。
ドラえもんプラス5巻「ペンシルミサイルと自動しかえしレーダー」P162:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
藤子先生はこのストーリーを通して人間のおろかさを伝えたかったのかもしれません。
大長編でも見られる自動報復システム
大長編4巻『のび太の海底鬼岩城』では、バミューダトライアングルの海底に存在する自動報復システム(通称:ポセイドン)が話題となりました。
世界を虫1匹、草1本残らない荒野に変えてしまう無数の鬼角弾を発射する装置なのですが、海底国が滅んでもシステムだけは残り続け、いつまでも発射に備えているのです。
こんなものが存在するとは恐ろしい世界ですね。