やってはいけない10の戒め(=十戒)を刻み、それを破ったら天罰が下る『十戒石板』を紹介します。
のび太の独裁国家?
お小言が多いママにうんざりしたのび太がドラえもんに相談すると『十戒石板』を取り出しました。
ドラえもん39巻「十戒石版」P47:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
やってはいけないことを10個指定することができ、それを破ると天罰(カミナリ)が下るという仕組みです。
あらゆることが自分の思い通りになることが面白いのび太は自分に都合のいい決まりばかり作って遊び回りますが、最後はドラえもんの策略に見事にはまり、のび太自信が罰を受けることになったのでした。
ドラえもん39巻「十戒石版」P51:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
好きな決まりを作ろう
『十戒石板』には自分の思い通りの決まりを自由に作ることができます。
- のび太の悪口を言うな
- 貸したひみつ道具を取り返すな
- のび太の頼みをことわるな
など、なかば独裁国家さながらの様相を呈しています。
のび太は一旦調子に乗り始めるとトコトン追求してしまうため、今回はそれが悪い方向に働いているようです。
ドラえもんの策略
ドラえもんは玄関のドアに『夜遊びすべからず』と書いた紙を貼り、それを見たのび太が『勝手な決まりをつくるな』と『十戒石板』に書き込み、のび太自身が罰を受けるというエンディングを迎えます。
ドラえもんの戦略がうまくハマって『十戒石板』を取り上げることに成功したわけですが、これは第2の戒め『貸したひみつ道具を取り返すな』に触れないのでしょうか?
おそらくドラえもんからするとひみつ道具を取り返したというより預かった、使わせてもらった、借りたという形でのび太から上手に『十戒石版』を取り上げたのでしょう。
効果を消す方法は不明
『十戒石板』に書かれた文言の効力を消す方法は明記されていません。
ドラえもんが持つひみつ道具は使い捨てタイプが多いため、石版ごと処分してしまうのが最も現実的でしょうか。
もしくは時間が経つとただの石版になってしまうということも考えられますね。