『びっくり箱ステッキ』で触れると、開くもの全てがびっくり箱になってしまう不思議な効果があります。
大人が開けても絶叫するほど驚いてしまうびっくり箱です。
絶叫がこだまするのび太の町
臆病なのび太は、スネ夫が用意したびっくり箱に驚いてしまいます。
情けなく思ったドラえもんが『びっくり箱ステッキ』を出し、これでスネ夫の仕返しするよう手助けしてくれました。
ドラえもん16巻「びっくり箱ステッキ」P88:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『びっくり箱ステッキ』で触れたものは箱に限らず開くものすべてがびっくり箱に早変わりします。
机の引き出しやお鍋のフタ、電話ボックスなど、あらゆるものが驚くネタばかり。
用心深いスネ夫はなかなかびっくり箱にひっかかりませんが、最後は自分がうっかりしかけてしまったびっくり箱にようやくひっかかり、ひっくり返ってしまうのでした。
ドラえもん16巻「びっくり箱ステッキ」P92:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
意外と恐ろしいびっくり箱?
びっくり箱というと、どうしても箱から飛び出してくる固定観念があります。
それにも関わらず、お鍋や電話ボックスのように意外な場所から飛び出してきたら、大人でもびっくりしてしまいますよね。
さらに、注目すべきは箱から飛び出る物の大きさです。
オチでスネ夫がびっくり箱に驚いて気絶するシーンがありますが、巨大な恐竜の頭が飛び出したら誰でもびっくりすることでしょう。
ジャイアンにも負けないのび太の声量
びっくり箱に驚いたのび太は思わず叫び声を上げてしまうのですが、周囲もびっくりするほど大きな声量で叫んでいます。
ドラえもん16巻「びっくり箱ステッキ」P86:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
スネ夫としずかちゃんは飛び上がって驚き、のび太のママはわざわざ1階から2階ののび太の部屋に駆けつけるほど大騒ぎになりました。
ドラえもん16巻「びっくり箱ステッキ」P88:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
驚いた時ののび太の声量はジャイアンの声量をも凌ぐ可能性があり、のび太の隠された能力に驚きを隠すことができませんね。
使いみちが少ないびっくり箱ステッキ
びっくり箱ステッキは人を驚かせる目的で使われることがほとんどで、残念ながら使いみちは少ないといえます。
手品用に使えるかも知れませんが、それでも所詮びっくり箱ですので、驚きも最初の1回っきりですよね。
未来の子どもたちが遊びで使うためのひみつ道具として割り切って考えておく必要がありそうです。