のび太の町は治安が悪い。危険と隣合わせのデンジャラスタウン

ドラえもんやのび太が暮らす町は治安が悪く、とてもじゃないが安心して生活できるような場所ではなかったことはご存知ですか?

泥棒や強盗は日常茶飯事で、誘拐・殺人未遂・悪質運転・不発弾の発見など紹介するとキリがありません。

そんなのび太の町の様子を覗いてみましょう。

泥棒・強盗事件が頻発するのび太の町

ほのぼのとした日常生活を描くドラえもんの世界ですが、のび太の町は犯罪で溢れかえっています。

代表的なのは泥棒や強盗事件。

のび太の家やしずかちゃんの家にはさも当然のごとく泥棒・強盗が入っていて、まるで息をするかのごとく犯罪が起こっています。

物を盗るだけなら百歩譲ってまだ許せるとしても、包丁で脅され縄で縛られて強盗被害を受けるしずかちゃんは一生癒えない傷を負ったのではないでしょうか。

縛られるしずかちゃん

ドラえもん1巻P63:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

泥棒・強盗同士の中でのび太の町は狙い所と情報が流れているのかもしれません。

前科45犯、前科53犯の泥棒、さらに怪人二十面相・石川五右衛門と称される有名な泥棒がのび太の町に潜んでいたこともよく知られた話で、何食わぬ顔で日常に溶け込んで生活している様子がうかがいしれます。

前科45犯の犯人

ドラえもん1巻P94:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

事もあろうに治安を守るはずの警察官の正体が怪人二十面相・石川五右衛門だったのですから手のつけようがないですよね。

防犯レベルの低いのび太の町

目立つ屋根の上を移動する大胆な泥棒がいることを考えると、いかに犯罪者がのび太の町をなめてかかっているか、つまり泥棒たちにとっては仕事のやりやすい町であるかがわかるというものです。

屋根の上の泥棒

ドラえもん13巻P167:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

なんとドラえもんとのび太は強盗の手助けをしたこともあります。

暗闇と泥棒

ドラえもん10巻P66:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

『暗くなる電球』をつかって暗闇をつくり、そこで強盗しようと企てたわけです。こんな大胆不敵な犯罪を犯すとは、繰り返しになりますがのび太の町の防犯意識の低さを物語っているのです。

深刻な誘拐事件が多発

子どもを狙った誘拐事件が何度も発生するのび太の町。

あろうことかのび太は過去に2回誘拐されたことがあり、命を落とす寸前まで追い詰められたことがあります。

誘拐されたのび太

ドラえもん24巻P141:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

新聞で報道された泥棒を警察気取りで1人で捜査していたのび太は偶然犯人を発見し、誘拐されてしまいます。

この時はのび太がたまたま持ち合わせていた『六面カメラ』と『空とぶ切手』のおかげで一命をとりとめましたが、主人公が死んでしまうかもしれないギリギリのストーリーが展開していたのです。

マヌケな誘拐犯で助かった話

小さな女の子を誘拐し、間違ってのび太の家に身代金を請求する電話をかけてしまったマヌケな誘拐犯もいました。

マヌケな誘拐犯

ドラえもんプラス4巻P83:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

身代金目的の誘拐などかなり綿密な計画なくしては成功しない犯罪ですが、電話番号を間違えるというアホな犯人のおかげで女の子の命は救われたのです。

「この町なら適当に身代金誘拐をおこしても成功するだろう」と犯罪者が舐めきっている証拠ではないでしょうか。

未遂で終わった事件も

生活苦から誘拐、ひったくり、強盗を企てていた男性がいましたが、ドラえもんのおかげでいずれも未遂で終わりました。

犯罪未遂

ドラえもん30巻P134:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

『ドジバン』の効果で、犯罪を犯そうとして結果的に人助けをすることになったのです。

犯罪者になるギリギリのところで助けられた格好ですね。

交通に対する安全意識の低さ

のび太の町は交通に関する安全意識が極端に低い町としても知られています。

暴走運転やひき逃げなど悪質ドライバーがわんさか出没しているのです。

子どもに容赦のないドライバー

人をはねておきながら「気をつけろっ!」と一言いって走り去るドライバーがいます。

車にはねられるのび太

ドラえもん4巻P175:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

のび太はこの結果あたまに包帯を巻いて右腕を吊るす(骨折?)する重症を負っており、立派なひき逃げ事件として取り扱われるべき事案です。

また、小学生ののび太に悪質運転を注意されたことを根に持ち、大人3人がのび太をボコボコにするという今では信じられない描写も見られます。

殴られるのび太

ドラえもん大全集1巻P44:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

相手が子どもだろうと大人だろうとダメな行為ばかりですが、こんなものまだ序の口にすぎません。

酔っ払い運転

のび太の町には酔っ払い運転も頻発しています。

のび太の町の酔っぱらい運転

ドラえもん17巻P56:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

昔はよくても今はダメな例の典型ですが、こんな危険な行為がまかり通っていたのですね。

自分勝手すぎるバイクの運転手

大きな騒音と暴走でのび太をはじめとした住民に迷惑をかけるバイクの運転手もいます。

のび太の町の悪質ドライバー

ドラえもんプラス3巻P143:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

スピードの出しすぎで電柱にぶつかってバイクに乗れなくなって悲しむ様子が描かれていますが、周りの迷惑に対する反省は一切見られず自分の都合ばかり。

「気をつけろ、のろま!」と吐き捨てるぐらいですし、ドライバーの質が見て取れますね。

居眠り運転からのガソリンスタンド炎上

トラックドライバーが居眠り運転してガソリンスタンドに衝突し、あたり一帯が大爆発・炎上する大事故が発生するはずでした。

ドラえもんガソリンスタンド炎上爆発

ドラえもん34巻P32:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

幸いにもこれはドラえもんたちの活躍によって未遂で終わるのですが、安全運転が求められますね。(未来を勝手に改ざんした罪が問われるはずなのですが・・・)

安全意識の低い作業員

道路工事や建築が多く見られるのび太の町ですが、現場で働く作業員の安全に対する意識が低すぎることが大問題を引き起こしています。

資材の落下

高所作業中に資材や機材を落下させて人(のび太)にぶつかる大事故がしょっちゅう発生します。

落下したペンチにぶつかるのび太

ドラえもん8巻P58:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

「あ、ごめん」で済んだら警察も病院もいりません。というかのび太もよくこれで平気な顔をしていられるものです。

ある時は鉄骨がのび太の頭に落下するなど、根本的に作業そのものをしっかり見直すべきです。

のび太の頭に鉄骨が落下

ドラえもん14巻P127:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

これだけ頻繁に資材が落下してくる町など聞いたことがなく、誰も寄り付かなくなってもおかしくありません。

マンホールの蓋が開きっぱなし

下水道につながるマンホールの蓋がなぜか開きっぱなしでのび太が落下する事故が発生しました。

マンホールに落下するのび太

ドラえもん44巻P54:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

工事中に蓋を開けることがあったとしても、周囲に危険を知らせるコーンや作業員を立てておくべきですし、蓋を開けっ放しにしたまま放置することなどありえません。

危険人物がたくさんいる

のび太の町の住人にも危険な人がたくさんいます。

治安の悪い町にはどうしても危ない人が集まってくるのでしょう。

小学生をカツアゲする学生

ジャイアンとスネ夫が中学生らしきグループにこづかいをカツアゲされることがありました。

カツアゲされるジャイアンとスネ夫

ドラえもん5巻P158:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

手持ちが無ければ家まで取りに行かせるしつこさで、空き地らしい目立つ場所でカツアゲしていたのです。

彼ら以外でも高校生ぐらいのカツアゲグループもいて、小さい子どもたちは日頃からターゲットにされている恐れがあります。

ネコを食べることを公言するおじさん

捨て猫の飼い主を探すのび太の前にあらわれたネコ好きなおじさん。しかし実はネコが好きというのは食べるとおいしいから好きという恐ろしい理由でした。

ネコを食べるおじさん

ドラえもん15巻P19:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

ネコを食べるとは普通の精神ではないのかもしれません。

100人殺しの浮浪者

いつの頃からか町に住み着き、子どもから毎日20円ずつ徴収するせこい浮浪者がいます。

のび太の町の浮浪者

ドラえもん18巻P133:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

親にいうと殺すとおどし、過去に100人も殺人したと言いまわっているというのです。

あきらかに暴力団・ヤクザの人

バスの列に割り込む暴力団・ヤクザ系の人が暮らしています。

のび太の町のヤクザ

ドラえもん18巻P55:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

こういう人たちは一般人に迷惑をかけないよう生活していると聞いたことがありますが、のび太の町ではそうではないようです。

大家さんをアパートの2階から投げ飛ばす学生

昼間から酒を飲み、家賃を徴収にきた大家さんをアパートの2階から投げ飛ばすなどおっかない噂が耐えない恐怖の学生が住んでいます。

大家さんを2階から投げ飛ばす学生

ドラえもん45巻P137:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

見た目はまるで犯罪者で、学生には到底見えません。

げんこつげんごろう

チョップで土管を砕くほどの力をもったげんこつげんごろうが住んでいます。

げんこつげんごろう

ドラえもんプラス2巻P53:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

のび太の頭をそのチョップで襲いかかっている様子を見ると、これは殺意を持った行為と捉えられてもおかしくありません。

怪しい押し売り・騙し売り

偽物の宝石を売ったり、全日本おしうり協会なる怪しい協会の人物がうろつくなどするのび太の町。

のび太のママも危うく騙されるところでした。

猛獣を何食わぬ顔で捨てる飼い主

猛獣のライオンを自宅で買い、大きく育って手に余るという身勝手な理由から全く悪びれることなく捨てる飼い主がいます。

のび太の町でライオンを飼う

ドラえもんプラス5巻P72:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

ライオンを飼うこと自体不可能なのに隠れて飼育し、いらなくなったら捨てるという信じがたい人物です。

不可抗力の危険

これまで数々の危険を紹介してきましたが、不可抗力の危険として不発爆弾を最後に紹介します。

空き地から不発弾

ドラえもんプラス6巻P145:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

ドラえもんたちの遊び場である空き地からなんと不発爆弾が見つかったというのです!

空き地の掘削作業中に見つかったものと思われますが、周辺の住民や子どもたちは生きた心地がしなかったことでしょう。

ジャイアンコンサート中に爆発しても派手は演出として見過ごされていたかもしれません。

影に潜む町の闇

一見するとのび太の町はドラえもんがいて個性豊かなキャラクターがいてほんわかした世界に映るかもしれません。

しかしよく内情を見るとこれほどまで危険に満ち溢れた町は日本には存在しないのでは?と思ってしまうのではないでしょうか。

ドラえもんのひみつ道具をつかって少しでも平和な町に変えてもらいたいものですね。

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