四次元の世界を直進する力強い光線が『道路光線』です。
障害物に影響されない真っ直ぐな道が出現します。
世界の偉業に挑むのび太
野心家ののび太は歴史に名前を残すことを成し遂げたいとフツフツと燃えています。
学校に遅刻しそうになったときにドラえもんに出してもらった『道路光線』を使い、月まで徒歩で到達することを決めます。
ドラえもん26巻「歩け歩け月までも」P136:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
約70年かけた世紀の大記録になるかと思われましたが、地球の周りを回る月の軌道に合わせて『道路古銭』の角度がつき、1時間もしないうちに帰宅せざるを得なくなってしまったのでした。
何にも邪魔されない光線
四次元の世界を生み出す特別な光の光線は、目的地まで最短距離の直線距離で移動することが可能。
光の中を通れば障害物をすり抜けて雨にも濡れないあなただけの空間を移動することができます。
型にはまらない独創的な夢
名前を残したいというのび太の気持ちは、やはり彼が心に秘める大きな野望なのでしょう。
もしドラえもんがのび太の世界に来ていなかったらのび太は起業していたことは有名なことです。
『何か大きなことを成し遂げたい』と、男なら一度は考えることを行動に写す大胆さは、さすがのび太です。
まずは世界一周から・・・
いきなり月到達を目的にしたのが誤算でした。
70年かければ確かに物理的に到達することはできるでしょうが、月と地球の関係をしっかり頭に入れておくべきでした。
それであればもっと手近なところから世界一周からスタートしてもよかったかもしれませんね。
のび太は1日3時間で15キロを走破する計算でしたので、一周約4万キロの地球であれば約7.3年で達成できることになります。
それでも十分すごい偉業ですよね。
ドラえもんたちの命を救った道路光線
『道路光線』は大長編においてドラえもんたちの命を救う結果に繋がりました。
『のび太の魔界大冒険』に登場する帰らずの原を突っ切るため、直進する光が非常に重要な役割を果たしたのです。
大長編のび太の魔界大冒険P135:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
これがなければ今ごろドラえもんたちは生きて現代に戻ることはできていなかったのです。