体にネジを取り付けて巻くと、通常の何倍ものスピードで行動できるようになるひみつ道具『ハッスルねじ』を紹介します。
これ、あまり知られていませんが、実はかなり優秀な道具です。
我々現代人は誰もが欲しがる道具であることは間違いありません。
ノロマなのび太をパワーアップ
ご飯を食べるのが遅く、宿題も遅い。
先生からも友達からもノロマ扱いされるのび太を見かねて、ドラえもんは『ハッスルねじ』を取り出し、のび太に取り付けてゼンマイを巻きます。
ハッスルねじを使われた人は、普段の何倍ものスピードで作業できるようになり、周りから見たらほんの一瞬のうちに全てが終わってしまったかのような錯覚を覚えてしまうのです。
作業効率化の秘密兵器
忙しい現代社会では、仕事の効率化や朝の早起きなどによって時間を上手に使おうという動きが活発です。
1日24時間をいかに効率的に使うかということを考えたら、ハッスルねじを使えばものすごく効率化につながることでしょう。
例えばコミックの中でのび太は、ほんの一瞬で晩ごはんを食べ終えてしまいました。
ドラえもん11巻「ネジまいてハッスル!」P13:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
その時間はおそらく1秒にも満たないでしょう。
夕ご飯に普段30分かけていると仮定すると、30分×60秒=1,800秒、つまりのび太は1,800倍ものスピードで行動し、それだけ時間を短縮していることになります。
人よりも1,800倍も早いスピードであらゆることを片付けるのであれば、ハッスルねじ以上の効率化は存在しないも同然です。
能力が上がるわけではない
ハッスルねじについて勘違いしてはいけないのが、ネジを使ってアップするのは作業スピードだけで、決して頭がよくなるとか力が強くなるというものではありません。
例えば下のコマ。
ドラえもん11巻「ネジまいてハッスル!」P13:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
のび太が一瞬で宿題を終わらせるシーンなのですが、確かに宿題を終えるスピードは早いにしても、答えが合っているかどうかは言及されていません。
のび太の頭の程度でスピードだけ早くなって宿題を早く終わらせたところで、結局先生に怒られるのが関の山。
なんでも素早く取り掛かるのが良しとされる現代ですが、正確性まで必要な場合は使い所を選びましょう。
他人に巻いてもらうしかないのが困る
忙しい現代人には喉から手が出るほど欲しい『ハッスルねじ』ですが、あえて欠点(デメリット)を挙げるとすれば、ねじを他人に巻いてもらう必要があることです。
ネジ自体は約30cm四方の大きさなのですが、自分の背中にまでねじを回して自分ひとりで巻くのは困難を極めます。
ドラえもんとのび太の関係のように、常に自分のそばに誰かいるような環境であればハッスルねじも大活躍なのでしょうが、一人暮らしの場合はその点を考慮しておく必要がありますね。