いないいないシャワー

自分はそこにいるのにいない?

なんだかよくわからない原理ですが、『いないいないシャワー』を浴びると光が曲がって相手に届くようになり、本来の自分の居場所がズレて見えます。

詳しく解説しますね。

いるけどいないのび太

普段から危機意識を高く持とう!という立派なテーマを掲げ、街で見かけたらいきなり殴りかかっていいという無茶苦茶なルールを設定したジャイアン。

のび太は自分が真っ先に狙われることを危惧してドラえもんに相談しますが、そこで登場したのが『いないいなシャワーです』。

このシャワーを浴びることで、本来はまっすぐに進むはずの光が曲がって届くようになり、自分がいる場所の隣に幻の姿を投影することができるようになります。

光を曲げるいないいないシャワー
見えなくなる理屈

ドラえもん10巻「いないいないシャワー」P94:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

図で表すと上のような感じです。

見えている姿は幻で、本体はそこから少し離れた場所にあるということですね。

こうしておけば、街で誰かに殴られそうになっても本体は見えないので安心できるというわけです。

民主主義のないジャイアンワールド

それにしてもジャイアンの提案はいつも無茶苦茶。

常に用心しておく姿勢はいいのですが、そのやり方が誰にでもいきなり殴りかかってもよいという暴君っぷりです。

ジャイアニズム
ジャイアンの独壇場である

ドラえもん10巻「いないいないシャワー」P92:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

周りの友達の中にも乗り気じゃない人もいたはずですが、ジャイアンがあまりにも強すぎるため誰も反論することができません。

みんなの意見を尊重してルールを決める民主主義とは異なり、力と暴力で絶対的な支配を続けるジャイアンワールド。

子どもの世界にも恐ろしいルールが存在しているのですね。

居場所が隠れるが注意も必要

いないいないシャワーを浴びたのび太は、常に幻の姿を見せたまま街を歩きます。

友達から殴りかかられてもスルリとすり抜けるだけで、のび太本体には全くダメージがありません。

子ども同士の遊び程度であれば姿を隠すだけで満足ですが、いくつか注意点もあります。

しゃべるとバレる

本体の体はちゃんと存在していますので、言葉を発すると居場所がバレてしまいます。

いないいなシャワーの秘密に気付かれたが最後、幻の近くには必ず本体が存在しているため、バレルとシャワーの意味がありません。

シャワーを落とすには専用シャワーが必要

いないいないシャワーの効果を落とすには専用シャワーが必要です。

クリーニングシャワーを使うドラえもん
シャワーを浴びるドラえもんの様子はこれが初?

ドラえもん10巻「いないいないシャワー」P94:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

水や洗剤で流しても無駄なので、ちゃんと両方用意しておく必要がありますね。

混乱を招く可能性

シャワーを落とし忘れてしまうと、周囲の人に迷惑をかけることがあります。

いないいないシャワーで周囲を混乱させるのび太
パパの寝巻き姿に違和感を感じる

ドラえもん10巻「いないいないシャワー」P97:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

シャワーを浴びた本人がちゃんと覚えておかないと、いつまでたっても幻の自分が存在することになります。

サーモグラフィなどには効果なし(推測)

いないいないシャワーはあくまでも自分の居場所が見えなくなるだけなので、サーモグラフィや匂い探知機などを使われてしまうと居場所がバレる恐れがあります。

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