テレビに取り付けることで、近所の家のテレビに強制的に映像を映し出すことができる『インスタントテレビ局』。
アピールしたいことや広告など、大勢の人に一度に情報を届ける手段として有効なひみつ道具ですね。
のび太のテレビ局
のど自慢大会に出場した友だちをうらやましく思ったのび太がドラミちゃんに相談します。
そこで登場するのが『インスタントテレビ局』というひみつ道具。
近所〜日本全国の範囲を指定し、テレビに取り付けることで範囲内のテレビに映像を映し出すことができます。
ドラえもん11巻「テレビ局をはじめたよ」P100:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
この道具の存在を知った友だちが大勢のび太のもとに押しかけたことをきっかけに、自分たちでテレビ局を制作しようというとんでもない計画がスタートしたのです。
近所への広告に最適
情報を届ける範囲を家の近所だけに絞ることで、地域の銭湯や商店など、地元密着型のお店にとって非常に効果的な広告をうつことができます。
ターゲットを絞れば絞るほど効果が高まるため、のび太の家の近所のお店は積極的にインスタントテレビ局を利用すべきですね。
子どもの無知につけいる大人
テレビを消しても消しても映像が流れ続けるため、テレビの前に誰かいるかぎり視聴率は100%。
そんな効果を知ってか知らずか、近所の銭湯『松の湯』の主人が1時間1000円でスポンサー契約を結びたいと持ちかけます。
ドラえもん11巻「テレビ局をはじめたよ」P105:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
テレビのCM料は数百万円〜数千万円という莫大な費用が必要ですが、それをたったの1000円でかすみとろうとするのはお門違いもいいところ。
のび太が子どもだから相場がわからないだろうという魂胆のもと、ニコニコ笑顔で悪魔の提案をする松の湯の主人、あなどれません。
現代ではスマホに対応すべき
インスタントテレビ局が登場した当時は、情報発信はまだまだテレビの独壇場でした。
もちろん今でもテレビの影響力は大きいですが、現代版でインスタントテレビ局を登場させるならスマホへの放送に対応すべきですね。
もしくは小型モニターやPCディスプレイなど、今や情報を映し出す媒体はたくさんあります。
ただし、スマホは非常に多くの人が使っているため、広告をうつことでプラスにもマイナスにも働きます。
使い所が非常に難しいといえるでしょう。
のび太はマネジメント向き?
インスタントテレビ局を使って放送局を立ち上げた時、のび太は社長(仮)に就任しました。
そういえば、のび太はもしドラえもんがいなければ、将来は自分で会社を立ち上げて社長になっていましたね。
ドラえもん1巻「未来の国からはるばると」P16:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
それ以外でも、ドラえもんが想像もしていなかったようなひみつ道具の使いみちを考案したり、人と違う視点を持って生活していることが伺い知れます。
これらのことから、のび太はやはり人の上に立ってマネジメントする立場のほうが向いているのかもしれません。
勉強ができる・できないは関係なく、持って生まれた素質が重要なのかもしれないですね。