『ハンディキャップ』で遊ぶのび太をこらしめるためにドラえもんが手にしたのは『光線銃』。
痛みをもってのび太を止めようとしたわけです。
暴走するのび太を食い止めろ
世の中すべてを自分と同じレベルにしようとのび太が『ハンディキャップ』を持ち出します。
言ってもきかないのび太を止めるためドラえもんは『光線銃』を手にのび太に近づき、発射する直前までいくのです。
最後の最後にのび太は自分の頭(といっても出来杉くんのおかげですが)で愚かな行動に気付いて『ハンディキャップ』を返却するのですが、あのまま『光線銃』が使われていたらのび太もタダでは済まされなかったことでしょう。
実力不明の光線銃
使われることのなかった『光線銃』が果たしてどれほどの威力だったのかは不明です。
相手がのび太ですので一時的に体をしびれさせたりする程度だと予想されますが、ドラえもんが持つひみつ道具には
のように危険極まりないものも含まれるため、普段は禁物です。
のび太は何を思う?
自らの愚行に気付いたのび太は『ハンディキャップ』をドラえもんに返すのですが、その時ドラえもんが手にしていた『光線銃』を見たのび太の心情はどのようなものだったのでしょうか。
ドラえもん39巻「ハンディキャップ」P43:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ケロリとした顔をしているものの、内心「え、ほんとに撃つつもりだったの?」「自分、殺されてたんじゃ・・・?」『ドラえもんって子守ロボットだったはずだよね?』など、様々なクエスチョンマークが浮かんでいたはずです。
しかし冷静に考えると、この時ののび太は『ハンディキャップ』のおかげで出木杉くんの思考をしており、優秀な出来杉くんが同じシーンにいたとすれば、おそらく全ては自分がまいたタネと現実を受け入れているかもしれません。
過去には仙人になろうとしたのび太ですし、実は精神的にかなり大人として成長している可能性もゼロではなく、色々と読者に気づきを与えてくれる『光線銃』といえるのではないでしょうか。