4連式リボルバータイプの銃式のひみつ道具で、赤に当れば1日幸運がつきまとい、黒に当れば不幸が起こるおもしろい使い方ができます。
運が悪いのび太
どうものび太は運が悪いようです。
- しずかちゃんが急用で遊べなくなる
- おやつがお客さん用に出されてしまい、無くなった
- パパがマンガを持っていってしまった
- 犬が靴をくわえて行ってしまった
ジャイアンやスネ夫にいじめられていないだけまだマシかもしれませんね。
あまりに自分の運が悪いことに腹を立て、のび太はドラえもんに道具のおねだりをします。
そこで登場するのがラッキーガンです。
ラッキーガン
赤玉3発・黒玉1発の計4発の弾が入っているラッキーガン。
赤はアタリ、黒はハズレの効果があり、4発セットにしないとラッキーガンは機能しない仕組みになっています。
要するにロシアンルーレットのように自分で引き金を引き、運試しをしようというわけです。
確率的に赤玉(アタリ)が出る方が高いのですが、勇気のないのび太は
- 自分のママ
- ジャイアン
- スネ夫
の3人にラッキーガンを使わせるのですが、なんと全員が赤玉(アタリ)を引いてしまったのです!
ドラえもん4巻「ラッキーガン」P170:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
残りが黒玉(ハズレ)だけになってしまったところで、近所の子どもがのび太に向けて発砲し、のび太に災難がふりかかるのです。
襲いかかる災難
のび太は自分に対して発砲した子どもをしかりつけるのですが、それからののび太は災難の連続でした。
- 子どものお母さんがやってきてのび太を怒り散らす
- 曲がり角で車と出会い頭にぶつかる
- 車とぶつかって飛ばされた先はドブの中
一度にこれだけの災難にあう人も多くありません。
ドラえもん4巻「ラッキーガン」P175:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
こんなことなら始めから自分が使っておけばよかったと後悔するのび太でした。
アニメとコミックの違い
ラッキーガンはアニメ(大山のぶ代さん版)でも登場しています。
コミックに登場したアタリ・ハズレの内容と若干変更点がありますが、基本的にルールは同じです。
のび太の日常生活の不幸に、
- 座布団ですべる
- しずかちゃんに叱られてしまう
- のび太がドアに激突する
というものが追加されていたり、ラッキーガンの効果の違いとしては、
- 車にぶつかる代わりに、ソバ屋の出前の自転車にぶつかる
- 犬においかけられる
という細かな変更点があります。
ギャンブル好きにはたまらない
ラッキーガンを使うにあたり、弾が少なくなればなるほど、アタリを引く確率が減っていきます。
最初が75%、2回目が66%、3回目が50%の運試しと考えると、半分以上の確率でアタリが出るわけなので、かなり効率のいいギャンブルといえるでしょう。
ドラえもん4巻「ラッキーガン」P169:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
黒玉を引いてしまったときの不幸のレベルが人によって差があるかもしれず、ハズレのリスクもしっかり理解しておく必要があります。
のび太のように車にぶつかってしまうような大きな事故の場合、下手をすれば一生なんらかの傷を背負う可能性もあるわけです。
ドラえもんはあくまでもマンガなので、そこまでリアルな描写はありません。
しかし、現実世界に置き換えて考えてみた場合、これらのリスクを承知で引き金を引けるでしょうか。
効果が似ている他の秘密道具は?
運の要素が絡んでくるひみつ道具はいくつかあります。
福貧コンビ
福の神と貧乏神のロボットがワンセットで、福の神に憑かれている人には幸運、貧乏神に憑かれているひとには不幸が起こる(コミック20巻)。
ツキの月
飲むと3時間幸運になる(大長編「のび太とアニマル惑星」)。
幸せトランプ
トランプの数だけ幸せが訪れるが、最後のジョーカーを引くと一気に不幸なことがおしよせる。
運試しもおもしろい
黒玉を引いたとしても、命に影響を及ぼす重大な悪運でなければ、パーティーグッズとして使っても盛り上がりそうなラッキーガンですね。