あらゆるものを飲み込むブラックホールの模型『ミニブラックホール』です。
体内に取り込みすぎると周辺のものをなんでも飲み込む存在になります。
大食いのび太の秘密
成長期なのにご飯を食べないのび太を心配したドラえもんは『ミニブラックホール』を取り出します。
光さえも飲み込むブラックホールの模型で、ちょっぴり体内に取り込むだけで次々とご飯を欲するようになるのです。
ドラえもん26巻「のび太のブラックホール」P142:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
そんなのび太に対してジャイアンは自分のほうが大食いだと言い張り、二人は大食い対決をすることに。
『ミニブラックホール』をまるごと飲み込んだのび太は勝負を簡単に制しますが、食べても食べてもお腹が満たされません。
急いで体内の『ミニブラックホール』を分解したのはよかったのですが、これまで食べたものをすべて出してしまったのでした。
ドラえもん26巻「のび太のブラックホール」P147:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
気軽に使うと危険
なんでも吸い込んでしまうブラックホールは気軽に手を出すと危険です。
なにせ光すら吸収してしまうのですから、下手をすると地球なんて簡単に無くなってしまうのです。
しかし、さすがは未来の科学技術です。
あらゆるものを吸い込むブラックホールを格納する容器を発明しているのですから、理屈を越えた世界になっているのでしょう。
ご飯以外の用途
『ミニブラックホール』はご飯を食べる以外の用途でも使えそうです。
掃除機に組み込むと強力な掃除用具になりますし、埋め立てゴミも効率的に処分できそうです。
生活に上手に利用すればいいのですが、もしこれが兵器目的に使われるのであれば危険ですね。
一時的なブラックホールか?
ブラックホールに吸い込まれたものはどうなるのか?現代の科学では解明できてない謎の1つです。
ドラえもんの世界ではブラックホールの中の世界は限定的なようで、飲みこんだ『ミニブラックホール』を分解すると中のものが一斉に吐き出されました。
ドラえもん26巻「のび太のブラックホール」P142:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
つまり一時的に四次元や異世界に物を送り込むだけで、その出入り口である『ミニブラックホール』が破壊されると元の世界に戻るという仕組みです。
これはあくまでも『ミニブラックホール』が模型だからそうなっているだけなのでしょうか。
それとも本物のブラックホールも消滅すると中に入っているものが外に出てくるのでしょうか?
人間には想像すらつかない不思議な世界がそこには広がっているのです。