どうしても呼びたいお客がいるときに使うと効果的な『招待錠』。
問題はどうやって相手に錠剤を飲ませるか、にあります。
ノビタサウルス発見なるか?
日本にも巨大恐竜の化石が欲しい!
そう考えたのび太は『招待錠』を使って太古の時代の恐竜を日本に呼び寄せようと計画します。
ドラえもん31巻「恐竜さん日本へどうぞ」P58:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
時間を越えて働く『招待錠』の効果で恐竜たちは一斉に日本を目指して歩き始めますが、実はその時代の日本はまだ海のそこで、恐竜たちは皆海に沈んでしまったのです。
悲しみにくれるドラえもんとのび太でしたが、『招待錠』を掃除してくれたママのおかげで効果が切れていたようで、恐竜たちは元いた中国の地に引き返していたのでした。
ドラえもん31巻「恐竜さん日本へどうぞ」P74:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
招待錠の力には逆らえません
『招待錠』の半分のかけらを飲み込んだ人(動物)は、もう半分のかけらがある場所にどうしても招かれてしまいます。
理由はなくてもひみつ道具の力のせいで無理やり行動を制限されてしまうのです。
動物はともかく、人間相手にいかに錠剤を飲ませるかが大きなポイントですね。
意外とシビアな効果判定
『招待錠』の残り半分の位置が少しでもずれてしまうと、せっかくの効力が消えてしまいます。
そのおかげもあって恐竜たちの命が救われたわけですが、本当に招待したい人がいる場合にシビアな効果判定にやきもきしてしまう場面も想定されますね。
ドラえもん31巻「恐竜さん日本へどうぞ」P59:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
身を投げ出す愛情
恐竜たちが海の底に沈んでしまったと思い込んだのび太は、自らの危険を顧みず、それが無駄だとわかっているにも関わらず、海に飛び込んで恐竜たちを助けようとしました。
身を投げだして恐竜を救おうとする責任感のある行動に、私たちはのび太の心やさしい人間性を知ることができますね。