他人の境遇と自分の境遇を入れ替えることができる『クロススイッチ』というひみつ道具です。
のび太の道は他人の道?
学校に遅刻したら先生と立場を入れ替えたり、スネ夫と入れ替わって豪華なおやつを堪能したり、のび太は『クロススイッチ』でやりたい放題。
ドラえもん33巻「あの道この道楽な道」P47:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
自分の都合にあわせて道を切り替えてその場をやり過ごすのび太でしたが、とうとう自分の力で宿題をやりきる!と決めた瞬間にドラえもんと道を入れ替え、最後の最後までアイディア力を発揮したのでした。
誰かの道を歩もう
どうしても他人の境遇をうらやましく感じる時があると思いますが、そんな時に『クロススイッチ』は便利です。
ボタン1つで誰にも違和感を感じさせることなく他人のコースを進めるので、他人になりきったつもりで気軽に使ってみましょう。
能力はそのまま
他人の道を進んだとしても個人の能力は自分のまま。
ドラえもん33巻「あの道この道楽な道」P49:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ジャイアンのコースを進むのび太ですが、ピッチャーとしてコントロールが全く定まらず、のび太の能力のままということがありました。
しずかちゃんのように上手にピアノが弾けるわけでもなく、結局苦労するのは自分自身ということなのです。
ドラえもんは影響を受けない不思議
『クロススイッチ』を使うとコースが入れ替わったことに誰も気付くことなく生活を送るはずなのですが、どういうわけかドラえもんだけは正しく現状を理解しているシーンがあります。
ドラえもん33巻「あの道この道楽な道」P50:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
おそらく『クロススイッチ』を使っている事実をあらかじめ知っている人には効果がないものと思われます。
ただし、ドラえもんも最後のコマではのび太と進路を入れ替えられ、そこに抗うことはできませんでした。
事実を知っていたとしても『クロススイッチ』の効果から逃れることはできないということですね。