寝ながら起きている人の夢に呼びかけ、一斉に司令を出すことができるのが『ゆめスピーカー』です。
対象の人が増えれば増えるほど効率性の上がるひみつ道具ですね。
沈没する日本で眠り続ける人々
狭い日本に嫌気がさしたのび太はひみつ道具『ひろびろポンプ』を使って日本の国土を約10倍ほど広げました。
影響が及び範囲が広すぎるため『狂時機(原文ママ。コミック8巻では驚時機と表現)』で全員の動きを止めて実験するドラえもん。
広くなった日本で生活してもらうべく『ゆめふうりん』をつかって人々を目覚めさせ、『ゆめスピーカー』で全体に一斉に司令を出すのです。
ドラえもん21巻「ひろびろ日本」P32:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
結果として、広くなりすぎた日本は不便なだけでなく、土地が広くなったことが原因で海面が上昇し、日本が海の底に沈没するという悲惨な自体を引き起こしてしまったのでした。
この間も人々は海に沈んだ日本で眠り続けていたのでしょうか。
実に不思議な回です。
ゆめふうりんとゆめスピーカー
『ゆめふうりん』は特定の範囲内で寝ている人を寝ながら起こす効果があります。
さらに『ゆめスピーカー』を併用することで全体に一斉に指示を出せるので、これらの組み合わせはかなり効果的です。
ゆめふうりんで起きてきた人も簡単な命令は聞きますが、対象の人が多くなりすぎると統率が大変なので、スピーカーがあれば楽ちんというわけですね。
寝ている人は無防備
もし悪意を持った人が『ゆめスピーカー』を使ってしまうと大変です。
寝ている人は基本的に無防備なので相手の言うまま素直に従ってしまうのです。
ドラえもん21巻「ひろびろ日本」P32:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
何をされるかわからないのは不安ですよね。
使用するタイミングは限定的か
『ゆめスピーカー』を使えるタイミングは寝ながら起きている人がいる時です。
普段はなかなかそういうシーンに遭遇することもないので、『ゆめスピーカー』が活躍する時も頻繁にあるものではありません。
いくつかの道具と組み合わせて使うことで初めて効果を感じることができるひみつ道具といえますね。