今まで見ていた窓からの景色を自動で追跡することができる『自動ついせきアダプター』。
『窓けしききりかえ機』に接続して使うアダプターです。
恋の行方を追いかけろ
足を怪我してしばらく学校を休んでいたのび太を楽しませるため、窓けしききりかえ機で楽しんでいたドラえもんとのび太。
家にいながら窓からの景色が変わるので気分転換にピッタリ!
とある田舎の家の窓になったとき、ある男性が現れました。
仕事の関係で東京に引っ越すことになり、今まで黙っていた女性への思いを打ち明けるシーンです。
ドラえもん19巻「あの窓にさようなら」P184:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
女性が留守と知りながら窓に向かって話し続ける男性。
それをじっと聞き続けるドラえもんとのび太。
なんとも異様な光景ですが、この様子を録画していたドラえもんは気を利かせて女性にそれとなく知らせるのです。
その後、『自動ついせきアダプター』で男性の視点を追いかけたところ、走りゆく電車の中から女性を見つけ、これからの2人の行方を期待させるシーンで幕を閉じるのでした。
ドラえもん19巻「あの窓にさようなら」P188:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
粋な計らいをするドラえもん
偶然にも男性の告白を見つけてしまったドラえもんとのび太ですが、もともと2人には全くの無関係の話のはず。
まさかこの男性も自分の告白が誰かに聞かれているなんて夢にも思ってなかったでしょう。
ところがドラえもんは気を利かせてキューピッド役を買って出るわけです。
普段からのび太の世話をしているドラえもんにしてみると、困っている人を見て見ぬふりができなかったのでしょうね。
ひみつ道具がなければ男性と女性の仲も終わっていたことを考えると、ドラえもんの存在はたくさんの方面で影響を与えていることになりますね。
他にも考えられるアダプター
コミックに登場するアダプターは『自動ついせきアダプター』だけですが、他にもアダプターが存在するかもしれません。
例えば
- 見ていた景色の場所にワープできるアダプター
- 声で場所を指定できるアダプター
- 好みに合わせて景色を指定するアダプター
など、考えられる候補はいくつもありますね。
こうやって想像をふくらませるのも、ドラえもんの楽しみ方の1つといえますね。